【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2021年9月第2週TOPICS
【 台湾、日本に医療機器を寄贈 菅首相が謝意 ‐台日- 】
台湾は、複数回にわたって新型コロナウイルスワクチンを無償提供してくれた日本に感謝を伝えようと、血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーター1万個と酸素濃縮器1008台の寄贈を決めた。外交部(外務省)は16日発表した。菅義偉首相は同日夜、ツイッターに中国語と日本語で投稿し、「謝謝台湾!」と謝意を表明した。「日本と台湾は自然災害や感染症の脅威に向き合うたび、人道的見地から互いに助け合うことで友情を育んできました」とするとともに、今回贈られる医療機器については「必要とする現場で大切に使わせていただきます」と約束した。この日の午後は、都内の衆院議員会館で目録の贈呈式が行われ、台湾側から謝長廷駐日代表(大使に相当)が、日本側からは日台関係の強化を目指す超党派議員連盟「日華議員懇談会」会長の古屋圭司元国家公安委員長や同議連幹事長の岸信夫防衛相らが出席した。
中央社フォーカス台湾:2021年9月17日
【 外交部、国慶節のPR映像を公開 日本などのワクチン支援を紹介 ‐台日- 】
外交部(外務省)は16日、今年度の双十国慶節(中華民国の建国記念日)のPR映像を公開した。映像には、蔡英文総統のあいさつのほか、日本や米国などからの新型コロナウイルスワクチン支援や台湾産パイナップルに対する各国政治家からの応援などの内容が盛り込まれた。民主主義国家同士の支え合いなどをアピールしている。映像は「健康台湾、コロナと共に闘う」「民主台湾、共に守る」「革新台湾、共に繁栄」「文化台湾、共に伝承」の4つのパートに分かれ、コロナ対応や民主主義外交、経済、文化の面での台湾の成果を国際社会に紹介している。完全版の長さは6分12秒。中国語のほか、英語や日本語、フランス語など計13言語のバージョンが制作された。映像は外交部の公式ユーチューブチャンネルなどで見ることができる。
中央社フォーカス台湾:2021年9月16日
中央社フォーカス台湾:2021年9月14日
【 台湾、NYタイムズスクエアで国連参加訴え=街頭ビジョンに天灯舞う ‐政治- 】
台北駐ニューヨーク経済文化弁事処(領事館に相当)は14日 、第76回国連総会が開幕したのに合わせ、米ニューヨークのタイムズスクエアで、台湾の国連参加への支持を呼び掛ける映像を上映した。願い事を書いて打ち上げるとかなうとされるスカイランタン(天灯)が空に舞い上がる様子を通じ、国連システムへの参加を願う台湾の2350万人の思いを伝えた。今年の国連総会のテーマ「希望を通じたレジリエンス(強靭性)の構築」に呼応して制作された。天灯の映像とともに、「一人一人の声に耳を傾ければ、希望は舞い上がる」との文字が高さ106.7メートルの大型ビジョンに表示された。映像は1回15秒で、ほかの広告と合わせて24時間繰り返し上映された。中央社の取材に応じた同弁事処の李光章処長は今回の映像上映について、新型コロナウイルスの早期収束と影響からの回復を願ったほか、国連に対して、1971年の国連総会2758号決議(アルバニア決議)の誤った解釈を行わず、台湾に暮らす2350万人を不当に排除する差別的なやり方を止め、台湾を尊厳のある形で国連のシステムに参加させるよう訴えるのが狙いだと語った。同弁事処は特設サイト(https://givetaiwanavoice.com)を開設し、台湾への支持を表明するメッセージを受け付けている。呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は「今こそ国連は扉を開けて台湾を受け入れる時だ。全ての人が持続可能な強靭な未来を共に作ろう」とする言葉を寄せている。
中央社フォーカス台湾:2021年9月15日
【 人権博物館、海外で初の特別展/東京・台湾文化センター ‐社会- 】
国家人権博物館(新北市)などによる特別展「私たちのくらしと人権」が、東京・台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで行われている。人権の意味や台湾における人権実現の歴史、現代の国際社会が直面する人権問題について紹介し、理解を促す。人権博物館が海外で特別展を行うのは初めて。同センターや日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク(SNET台湾)と共同で開催した。権威主義による統治から民主化への過程を振り返るほか、白色テロで犠牲になった高一生(ウォグ・ヤタウユガナ)や王耀勳らが日本語で書いた遺書を展示する。蔡焜霖など白色テロ被害者のインタビュー映像も上映する。国際民主主義デーの15日には開幕式が行われ、謝長廷駐日代表(大使に相当)は、台湾の人権や民主主義のために尽力した日本人をはじめとする海外の人々に感謝を示した。また、人権と自由は空から降ってくるものではなく、独裁・専制政治は自然に無くなるものではないとした上で、つらい闘争を経てようやく勝ち取れるものだと述べ、民主化運動に携わった自身の経験を振り返った。同センターは、台湾とアジアの国々が民主主義と自由を求めた歴史と現状を日本の人に伝えるとともに、暮らしの中の人権問題について考えてもらいたいとしている。11月15日まで。
中央社フォーカス台湾:2021年9月16日
【 台湾産ブンタン、対日輸出50トン以上見込む 中秋節前には店頭に ‐経済- 】
行政院(内閣)農業委員会農糧署は13日、今年の台湾産ブンタン(文旦)の対日輸出量が50トンを超える見込みだと明らかにした。この日、日本向けに輸出される分の出荷作業が行われた。21日の中秋節前にはスーパーの店頭に並ぶ見通しだという。台湾では中秋節にブンタンを食べる習慣があり、秋の果物として親しまれている。同署は輸出促進に力を注いでおり、輸出量は今月7日時点で前年同期比88%増の4757トンに達したという。主な輸出先は中国だったが、より多様な市場を開拓しようと他国への輸出にも力を入れている。日本向けに輸出するには、厳しい検疫水準を満たす必要があったと同署は説明。低温検疫処理の工程をまとめたほか、業者や農家の監督に当たるなど品質管理を徹底したとし、その成果として、今年初めて日本の食品スーパー、ヨークベニマルから台湾ブンタンの注文を受けたと喜びを示した。
中央社フォーカス台湾:2021年9月14日