北海道空知日台親善協会

2021年9月第4週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

2021年9月第4週TOPICS

 

【 蔡英文総統、自民・岸田新総裁を祝福 ‐台日- 】

岸田文雄衆議院議員が29日、自民党の新たな総裁に選出された。与党・民進党の顔若芳報道官は同日、同党主席(党首)を兼務する蔡英文総統の言葉として、岸田氏の当選を祝福するとのメッセージを伝えた。また党としては、台日友好の基礎の上で、岸田氏が率いる自民党と引き続き交流を深め、台日の今後の協力と発展のため互いに努力することを期待すると述べた。外交部(外務省)も同日、「心からお祝い申し上げる」とするコメントを発表した。引き続き台日の各方面における友好的で実質的な協力関係を推進し、手を携えてインド太平洋地域の平和と安定、繁栄を促進することを期待するとしている。

中央社フォーカス台湾:2021年9月29日

 

【 蔡英文総統、団結呼び掛け 与党・民進党35年で ‐政治- 】

与党・民進党は28日、結党35年を迎え、台北市内のホテルで記念の食事会を開いた。同党主席(党首)を兼務する蔡英文(さいえいぶん)総統はあいさつで、外部からの脅威に直面する中、国内に過激かつ社会の分断を企てる言論が出てきていると指摘し、団結のために努力するよう呼び掛けた。蔡氏は、執政の責任を負い、状況が変化する中で多くの挑戦に立ち向かわなければいけないと現状を説明。主権を守り、民主主義を強固にし、次世代の台湾人に引き続き民主主義と自由を享受してもらい、国家の未来を自分たちで決められるようにしなければいけないと訴えた。また今の民進党員は、責任感と使命感を持って台湾の民主主義を引き続き深化させ、意思疎通と和解を促進し、一致団結して台湾を強くしてこそ、今ある全てを守ることができると語った。蔡氏は、全ての党員はお互いに励まし合い、初心を忘れず、結党に携わった先輩方の勇気と決心を継承し、台湾をさらなる尊厳と自立、光栄に向けて導いてほしいと述べた。

中央社フォーカス台湾:2021年9月28日

 

【 国連総会の一般討論演説、13カ国が台湾支持表明 過去4年で最多 ‐政治- 】

米ニューヨークで21日に始まった第76回国連総会一般討論演説が27日、最終日を迎えた。中華民国(台湾)と外交関係を持つ15カ国中、13カ国が演説で台湾の国連システムへの参加支持を表明し、2018年以降で最多となった。台湾支持を表明したのは、パラオ、グアテマラ、マーシャル諸島、ナウル、パラグアイ、ベリーズ、セントクリストファー・ネビス、セントルシア、エスワティニ、セントビンセント・グレナディーン、ハイチ、ツバル、ニカラグアの13カ国。多くは事前録画のビデオ演説だった。27日には、中米ニカラグアのデニス・モンカダ・コリンドレス外相が議場で演説。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に際し、普遍性の原則と人道上の理由で、台湾が国連システムと会議に参加できるようにするのは不可欠だと訴えた。ホンジュラスとバチカンは台湾に関して言及をしなかったが、外交部(外務省)によれば、ホンジュラスはすでに国連事務総長宛ての書簡で国際機関への台湾の有意義な参加支持を表明したという。一方で日本の菅義偉首相はビデオ演説で、台湾の明言は避けたものの、国際的な保健問題への対応について「地理的空白をつくってはならない」との姿勢を示した。

中央社フォーカス台湾:2021年9月28日

 

【 台湾のデジタル競争力、世界8位 初のトップ10入り ‐経済- 】

スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)は29日、2021年版の世界デジタル競争力ランキングを発表した。台湾は64カ国・地域中、8位となり、前年より3つ順位を上げた。台湾に関するデータの公表を開始した2017年以降、初のトップ10入りを果たしたほか、3年連続での順位上昇となった。同ランキングは、対象となる国・地域の政府や企業がどれだけデジタル技術を活用しているかを測るもの。「知識」、「技術」、「将来への備え」の3項目で評価した。台湾は「技術」の項目で、前年より3つ上げて2位となり、3項目中、最も順位が高かった。「知識」は16位、「将来への備え」は7位となっており、この2項目のいずれも前年より順位を上げた。国家発展委員会の龔明鑫(きょうめいきん)主任委員(閣僚)は、皆が努力した結果だと喜びを示すとともに、台湾におけるデジタルシフトの実現に寄与するとした。龔氏によれば、台湾は2016年からデジタル経済の推進に力を入れてきた。

中央社フォーカス台湾:2021年9月30日

 

【 高雄駅旧駅舎、19年ぶりに駅敷地内に“帰宅” 曳家完了を祝い式典 ‐観光- 】

日本統治時代建設の高雄駅旧駅舎が19年ぶりに駅敷地内に戻り、移動完了を祝う式典が26日、現地で開かれた。式典に出席した蔡英文(さいえいぶん)総統はあいさつで、高雄市のさらなる繁栄を願った。旧駅舎は2002年8月、高雄駅の地下化工事やメトロ(MRT)建設により、当初の位置から約82メートル南東の駐車場に移築されていたが、地下化の完了に伴い、再移築が決まった。移築は建物を解体せずに移動させる曳家(ひきや)工法で行われ、約2カ月をかけて駅敷地の中軸線上に再び戻された。移築後の位置は建設当時よりやや南寄りとなっている。日本統治時代の1941年に完成した旧駅舎には帝冠様式が採用されており、その歴史的価値の高さから、2003年には市の歴史建築に登録された。式典には蔡総統のほか、陳其邁(ちんきまい)高雄市長や歴代の高雄市長、地元の立法委員(国会議員)や市議、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の泉裕泰台北事務所代表(大使に相当)らが出席した。かつて高雄市長を務め、旧駅舎の保存に尽力した謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)もリモート形式で参加した。高雄駅では現在、新駅舎の工事が進められている。交通部(交通省)鉄道局によれば、商業ビルや宿泊施設の計2棟のビルは2024年1月に完成する見通し。広場に設置する日除け用の屋根や北側の地下駅舎、地上の景観工事などを含め、全ての工事が完了するのは2025年になる予定だという。

中央社フォーカス台湾:2021年9月27日