【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2023年4月第1週TOPICS
【マッカーシー米下院議長「台湾と米国の友好関係は重要」=蔡総統と会談―政治―】
(ロサンゼルス中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統と現地時間5日に米ロサンゼルス郊外で会談したマッカーシー米下院議長は会談後、記者団に談話を発表し、「台湾と米国の人々の友好関係は自由な世界にとって大きな重要性を持ち、経済の自由や平和、地域の安定の維持において極めて重要だ」と述べた。蔡総統とマッカーシー氏はロナルド・レーガン図書館で会談し、会談後、館内に展示されているレーガン元大統領がかつて乗っていた大統領専用機「エアフォースワン」の前で談話を発表した。会場には国内外の記者200人以上が集まった。マッカーシー氏は、レーガン図書館を会談の場所に選んだのは、館内にはレーガン氏の愛国精神や民主主義への信念、平和と自由の価値観への責任を記録した品々が数多く展示されているからだと紹介。これらの価値観は「常に台湾の人々との友好関係の基盤となってきた」と強調した。現在の台米関係はマッカーシー氏自身の生涯において最も強固で、蔡総統がその偉大な推進者になったとの考えを示した上で、台湾は成功した民主主義社会であり、繁栄した経済圏、衛生や科学分野で世界的なリーダーだと言及。経済面での結び付きであれ、人的関係や共有する価値観であれ、台米間の連携は「対話と交流の中で引き続き拡大されていく」と関係深化に意欲を見せた。会談に民主、共和両党の下院議員が出席したことにも触れ、「蔡総統の関与によって台米関係はますます強くなっていくのみだ」と期待を寄せた。マッカーシー氏の談話は約2分間行われ、蔡総統は続いて約5分間の談話を発表した。蔡総統は、台湾関係法や1982年にレーガン政権が示した台湾に対する「6つの保証」が台米の40年間の強固で独特な関係の基礎になっていると言及。会談で、平和を守る台湾の約束を改めて表明したことを明らかにした。また、レーガン氏が支持した「平和を守るには強くならなければならない」との信念に触れた上で、「団結すればさらに強くなる」との考えを示した。
中央社フォーカス台湾:2023年4月6日
【蔡総統、グアテマラとの協力拡大に期待 大統領が月末に台湾訪問へ―政治―】
(グアテマラ中央社)中華民国(台湾)と外交関係を持つ中米グアテマラを訪問している蔡英文(さいえいぶん)総統は1日、宿泊先のホテルで夕食会を主催し、ジャマテイ大統領をもてなした。蔡総統は6年ぶりの訪問となったことに触れ、グアテマラの進歩と変化を十分に感じたとし、今後の協力拡大に期待を寄せた。ジャマテイ大統領は今月末にも台湾を正式訪問する見通しだという。ジャマテイ大統領が多忙な中、訪問中の全行程に付き添ったことに深い感謝を述べた蔡総統。グアテマラの遺跡や大自然の保全が特に印象深かったとし、貴重な経験を台湾に持ち帰りたいと話した。ジャマテイ大統領が女性のエンパワーメントを推進していることなどに言及した上で、より多くのプロジェクトを共に進められればとも語った。また、今回の訪問で長年の連携の成果を共に目にすることができたとし、今後の協力拡大に向けたスタートにもなり、重大な意義を持つと喜びを示した。ジャマテイ大統領は、国家の自由や民主主義、人民の自決が深刻に脅かされているとした上で、「中南米で中華民国台湾の国交樹立国が1つになるときが来たら、その国は絶対にグアテマラだ」と強調。今回の蔡総統との交流を通じ互いへの理解がより深まり、考えや目標が一致していることが確認できたと述べた。蔡総統は先月31日、グアテマラに到着。3日間の滞在期間中、ジャマテイ大統領と会談し、マヤ文明の中心とされたティカル国立公園などを共に訪れるなどした。2日には隣国ベリーズに向かう。
中央社フォーカス台湾:2023年4月2日
【蔡総統、ベリーズ議会で演説 友好関係を強調―政治―】
(ベリーズシティ中央社)ベリーズを訪問中の蔡英文(さいえいぶん)総統は3日、ベリーズ国民議会で演説し、「台湾とベリーズの友好関係は空洞の約束や指導者の一時的な政治的考え方の下に築かれているのではない」と強調した。
蔡総統はブリセニョ首相との首脳会談後、国民議会で演説を行った。到着後にはブリセニョ氏や野党党首に出迎えられた。演説では、ベリーズが国連や世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)など国際機関への台湾の参加を支持し、昨年5月には台湾の国際機関参加を支持する決議が国民議会で全会一致で採択されたことに言及。台湾の民主主義を支持する決議が議会で数日前に採択されたことにも触れ、ベリーズ政府や国会議員に感謝した。また、台湾はすでにベリーズの水産業の開発に乗り出しているとし、200万米ドル(約2億5600万円)のベリーズ産ロブスターを輸入する覚書を両国企業が結んだことや、政府がベリーズの水産物の輸入加速のため、手続きの簡便化に向けて努力していることを紹介した。外交関係については、いくつかの国家が台湾とベリーズ両国の友情を壊そうとしているものの、共通の価値観やさらに繁栄した平和的な未来のため、両国は緊密につながっていると述べ、民主主義国家が助け合って目標を実現できることを証明すべく、引き続き共に努力していく姿勢を示した。演説終了後、蔡総統はブリセニョ氏から、台湾との関係の固い支持を象徴する「2023年版台湾の民主主義を支持する動議」を手渡された。
中央社フォーカス台湾:2023年4月4日
【台湾慈善団体、すし職人の小野二郎さんと自閉症ピアニストの末近功也さんに賞授与―社会―】
(東京中央社)台湾の慈善団体、周大観文教基金会は4日、東京都内で交流イベントを開き、すし職人の小野二郎さんと自閉症のピアニスト、末近功也さんに「生命を愛する賞」を授与した。小野さんと末近さんは、同基金会創設者の周進華さんから表彰状を手渡された。同賞は命を愛する精神を提唱し、その実践者を1998年から毎年表彰している。これまでに440人が受賞した。今年は世界各地から推薦された3124人の候補者の中から22人が選ばれた。小野さんは飲食店の格付け本「ミシュランガイド東京」で10年以上にわたり三つ星を獲得したすし店「すきやばし次郎」の創業者。仕事に全力を注ぎ、生涯をかけて技術を磨く姿勢が評価された。末近さんは2歳で自閉症と診断された。母のゆり子さんの下で8歳からピアノを練習し、これまでに数々の賞を受賞している。同基金会は、末近さんが全力で音楽への思いを表現し、演奏会を通じて命の前向きなエネルギーを伝えているとしてその功績をたたえた。イベントは台北駐日経済文化代表処の協力を得て開かれ、同処の謝長廷代表(大使に相当)も出席した。
中央社フォーカス台湾:2023年4月5日
【台南市長、滋賀県とサイクリング交流に意欲 一青妙さんと意見交わす―観光―】
(台南中央社)日本を訪問している黄偉哲(こういてつ)台南市長は2日、同市と滋賀県のサイクリングを通じた交流強化に意欲を示した。両自治体間のこれまでの友好関係を基に、サイクリングでの姉妹都市提携が実現できればと願っている。同市が報道資料で発表した。報道資料によれば、黄市長はこの日、同市の親善大使を務める女優で作家の一青妙さんらと東京で面会。サイクリングを通じた日台交流に尽力する一青さん。過去には滋賀県の琵琶湖を台湾の自転車メーカー「ジャイアント」の関係者らと一周するイベントに参加しており、台南市と滋賀県の交流促進に向けて黄市長と意見を交わした。台南市と滋賀県は2013年、経済・産業分野などの交流に関する覚書に調印しており、交流を深めてきた。今年は締結10週年の節目を迎える。黄市長は滋賀県との絆がより深まることに期待を寄せた。
中央社フォーカス台湾:2023年4月3日