北海道空知日台親善協会

2023年3月第4週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

20233月第4週TOPICS

 

【蔡総統、米シンクタンク「グローバルリーダーシップ賞」受賞 現地の台湾朝食店も訪問―政治―】

(ニューヨーク中央社)中米訪問の経由地、米ニューヨークに滞在している蔡英文(さいえいぶん)総統は現地時間30日夜、米シンクタンク、ハドソン研究所が世界に対して卓越した貢献があった指導者に贈る「グローバルリーダーシップ賞」を受賞した。受賞スピーチでは「この賞は実際には台湾の人々への賛辞」だと述べ、困難な挑戦に直面する中で台湾の人々が示す強靭(きょうじん)性をアピールした。同研究所は、蔡総統が総統就任以来、「大きな勇気と決意で民主主義の台湾を率い、脅迫に対抗し、自由で開かれたインド太平洋を守っている」としてその指導力をたたえた。蔡総統は受賞スピーチで、台湾の人々が平和を望んでいることや、各国にとって台湾海峡の平和と安定が極めて重要であることを強調。台湾が国連や関連の国際機関から排除されていることにも触れ、台湾の国際機関参加に向け、民主主義国家による協力の必要性を訴えた。

▽ 台湾系青年経営の雑貨店や朝食店を訪問

蔡総統は30日朝、台湾系米国人の青年がニューヨーク市ブルックリンで経営する雑貨店と朝食店を訪問した。朝食を取りながら、現地で活躍する台湾系の青年から起業の経験などを聞き取った。雑貨店では台湾の小規模農家から買い付けた原料で作ったドライフルーツなどを購入した。ドライフルーツをポンペオ前国務長官に贈るのか記者から聞かれると、蔡総統は「自分用」だと答えた。

中央社フォーカス台湾:2023年3月31日

 

【蔡総統、中米2カ国歴訪に出発 「国交国との協力の決意示す」=空港で談話―政治―】

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は29日、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶグアテマラとベリーズを訪問するため、桃園国際空港を出発した。搭乗前に談話を発表し、今回の訪問で「国交を結ぶ国との交流・協力深化に向けた決意を示す」と意気込みを語った。米国経由で中米2カ国を訪問する。往路ではニューヨーク、復路ではロサンゼルスに立ち寄る。来月7日に帰国する予定。蔡総統は談話で、この3年余り、新型コロナウイルスが世界の人々の往来に影響を与えたものの、台湾と世界の交流が妨げられることはなかったと言及。コロナ下で世界の民主主義のパートナーと助け合い、権威主義の拡張に際しても共に自由や民主主義を守ってきたことをアピールした。今回の中米歴訪で台湾が伝えたいメッセージとして(1)自由や民主主義の価値観を固く守り、国際社会の善良な力となり続ける(2)世界経済の重要な力として、国交を結ぶ国や理念が近い国との共栄を追い求め続ける(3)世界に向かう決意はますます強固になっていく―の3点を挙げた。談話の発表を終えると、蔡総統は報道陣に対して満面の笑みを見せ、専用機に乗り込んでいった。

中央社フォーカス台湾:2023年3月29日

 

【台湾パイン輸出好調 日本向けが約9割=農業委―経済―】

(台北中央社)行政院(内閣)農業委員会農糧署は28日、報道資料を出し、台湾産パイナップルの今年の輸出量は今月26日時点で6359トンに達したと明らかにした。目標とする年間輸出量2万トンは達成できるとの見通しを示している。日本向けの輸出は26日時点で5700トン近くと全体の約9割を占めた。同署作物生産組の陳立儀組長によると、輸送時の品質管理が改善されており、新型コロナウイルスの影響下では輸送に14日間かかっていたが、現在は5~6日間に短縮されたのに加え、輸送時の温度も12~15度を維持するよう徹底しているという。姚志旺副署長は先週日本に出張した際、現地でスーパーを視察。台湾産パイナップルがフィリピン産より好まれていることが分かった上、売り切れ時には消費者から店側に再入荷などに関する問い合わせが多く寄せられたと話した。2021年、最大の輸出先だった中国が台湾産パイナップルの輸入を停止。以来、政府は他国への輸出促進に力を注いでいる。

中央社フォーカス台湾:2023年3月29日

 

【台湾と日本の団体が覚書 「台日観光共同市場」を促進 コロナ後の観光振興目指す―観光―】

(東京中央社)台湾のサービス業界のシンクタンク、商業発展研究院(CDRI)は28日、日本のNPO法人、観光情報流通機構(JTREC)と台日観光サービス業のデジタル転換や国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進などでの協力に関する覚書を結んだ。「台日観光共同市場」を促進することで、新型コロナウイルス後の観光振興につなげる。調印式が東京都内のホテルで開かれ、CDRIの許添財董事長(会長)とJTRECの志方紀雄理事長が署名した。式典には台日の政財界の関係者40人余りが出席した。覚書には、双方の協力によって国連の持続可能な観光や観光産業のデジタル転換の取り組みへの台湾の参加や、台湾が特殊なルートで国連CEFACT(貿易円滑化と電子ビジネスのための国連センター)に参加する場合のスムーズな連絡の維持を支援する内容が盛り込まれた。許氏は、今回構築した台日協力の基礎によって、観光分野の国際標準化に向けた協力を拡大させていくと強調した。CDRIは、台日の地方創生の経験を基に、デジタル転換やESG(環境、社会、ガバナンス)の観点を取り入れることで「ガストロエコノミー」の理想を実現させ、台湾を世界の観光島にしたいとしている。調印式後にはハイエンド観光フォーラムも開かれ、台日の観光業界関係者6人がハイエンド観光の発展や持続可能な観光の国際標準化などについて意見を交わした。

中央社フォーカス台湾:2023年3月29日

 

【台湾のバラ園、マーマレードの国際大会で2年連続最高賞=金門高粱酒使用―社会―】

(ロンドン中央社)英国で開かれるマーマレードの国際コンテスト「世界オリジナルマーマレードアワード」の受賞者が27日までに発表され、中部・南投県でバラ園を経営する郭恩綺さんが出品した「金門コーリャン(高粱)酒オレンジマーマレード」が最高賞「ダブルゴールド」を受賞した。郭さんのバラ園が同賞を受賞するのは2年連続。食用バラ園「玫開四度」の執行長(CEO)を務める郭さん。昨年は「オレンジローズジャム」でダブルゴールドに輝いていた。湖水地方ダルメインで開かれた表彰式に出席するために英国を訪れている郭さんは中央社の取材に対し、台湾で多くの柑橘類が生産されているにもかかわらず、専門的な評価制度がないことは残念だと語り、台湾での関連のイベントの開催に意欲を示した。今回の訪英では各国の同業者と交流するとともに、英国の関連産業や法規制について理解を深めることも目的にしているという。2度のダブルゴールド受賞により、郭さんには次回大会の審査員を務める資格が与えられた。郭さんのダブルゴールドを含め、台湾は今大会で少なくとも21個の金や銀、銅を獲得し、過去最高成績を挙げた。受賞したブランドは「玫開四度」の他、「KEYA JAM」(好食光)、「甜玉軒」、「SONFRUiT」(三福果富)。

中央社フォーカス台湾:2023年3月27日