北海道空知日台親善協会

2023年1月第4週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

20231月第4週TOPICS

 

【安倍元首相に勲章追贈 「台湾に最も友好的」=謝駐日代表―政治―】

(台北中央社)中華民国(台湾)政府は「長年にわたり台日関係の発展に尽力した」として安倍晋三元首相への「特種大綬卿雲勲章」追贈を決め、東京港区の台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)で26日、勲章伝達式が行われた。式典では謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)が政府を代表し昭恵夫人に勲章を贈った。謝氏はあいさつで「安倍元首相は台湾に最も友好的だった日本国首相である」とした上で、その突然の死去は台湾を震撼させ、政府から民間まで人々が思い思いの形で哀悼の意を表したと振り返った。昨年7月に行われた安倍氏の葬儀に頼清徳(らいせいとく)副総統が蔡英文(さいえいぶん)総統の代理として参列。同9月の国葬には対日窓口機関、台湾日本関係協会の蘇嘉全(そかぜん)会長らからなる代表団が派遣され、同10月の山口県民葬にも立法委員(国会議員)や在日台湾人ら約100人が出席した。

中央社フォーカス台湾:2023年1月26日

 

【台中第3市場、開場から100年 装い新たに活性化図る―社会―】

(台中中央社)中部・台中市の台湾鉄路管理局(台鉄)台中駅の裏手に位置する公設小売市場「第3市場」は昨年、開場から100年を迎えた。市は同市場の外壁をリニューアルするなど改善工事を進め、活性化を図っている。同市場は日本統治時代の1922年に台中駅南西の当時「桜町」と呼ばれたエリアで開場。32年に現在の場所に移転した。移転当初は「敷島町市場」の名称で、入居するのは店舗14軒と31の業者のみだったが、日本による統治の終了後に徐々に規模が拡大された。市経済発展局によれば、現在は200余りの業者が商売を営んでいる。老舗の名店も少なくない。近年では、近隣に文化施設や役目を終えた鉄道線路を再利用した観光名所「緑空鉄道1908」などがあることから若者の呼び込みを図り、新たな局面を切り開いている。昨年には改善工事に着手。大通り沿いの外壁の改修の他、公共スペースの美化や店舗の看板の刷新などを行った。隣接する商店街「民意街攤販集中区」につながる通路や公衆トイレの脇の壁面には古写真をあしらい、近隣の学校の児童や市場の業者に呼び掛けて壁画を施した。買い物客の女性は、市内の他の公設市場と比べてみたところ、第3市場は商品の価格がより良心的だと気付いたと話す。日用品だけでなく、アクセサリーや衣類、靴なども見て回り、いつもたくさんの品物を買って帰るのだと語った。

中央社フォーカス台湾:2023年1月24日

 

【寒波襲来 桃園・拉拉山であられや雪―観光―】

(台北中央社)寒波の襲来で、24日の台湾各地は強い冷え込みに見舞われている。北部各地の平地で気温が10度を下回った他、北部・桃園市の拉拉山ビジターセンターでは、あられや雪が観測された。中央気象局によれば、拉拉山では今夜までは降雪の可能性があるという。桃園市政府観光旅遊局の周柏吟局長は中央社の取材に、現在の拉拉山は気温の変化に伴い、あられが降ったり、雪が降ったりしている状況だと説明。あられの方が多いものの、空中の氷の粒や雪状の物体は肉眼でも確認できると話した。気象局のデータによれば、拉拉山の観測点(標高1684メートル)の午後1時半~同2時の気温は0.2~0.4度。同局の葉致均予報官は、夜にはさらに気温が下がるだろうとした。だが25日には空気中の水蒸気が減るため、雪は降りにくいとの予測を示した。また、湿った空気は大気の下層から中層にあるため、標高3000メートル以上の高山では気温が一定の程度まで下がったとしても降雪の可能性はやや低いと説明した。葉氏によれば、雪が降る可能性が高いのは、拉拉山の他、宜蘭・太平山など。台北の陽明山は空気中の水蒸気量が減少しているため、降雪の可能性は高くないという。

中央社フォーカス台湾:2023年1月24日

 

【全長約300キロの媽祖巡礼、来月出発 参加希望者8万3千人超に―観光―】

(苗栗中央社)北部・苗栗県にある廟(びょう)、白沙屯拱天宮の媽祖巡礼が来月中旬から下旬にかけて行われる。みこしに乗せられた媽祖に付いて歩く巡礼ツアーへの参加を申し込んだ人は27日午前時点で8万3千人以上に達しているという。媽祖は航海の守護神。直線距離で約110キロ離れた中部・雲林県北港朝天宮を目指す巡礼は2月12日に出発し、同20日に帰還する予定。拱天宮管理委員会の陳春発総幹事によると、昨年は8日間の日程で9万人以上が参加。朝天宮では参加者の名前が書かれた「吉祥文疏」と呼ばれる紙を炉で燃やし、媽祖の加護があることを祈るという。参加の申し込みは拱天宮に直接出向く必要がある。これまでに何度も参加しているという張さんはこの日、旧正月の連休を利用して来訪。新年のお参りもでき、価値と意義がより一層深まったと語った。

中央社フォーカス台湾:2023年1月27日

 

【日本時代に撮影 高山の美しさ捉えた写真、ネット上で公開―文化―】

(台北中央社)日本統治時代の1934(昭和9)年に出版され、台湾各地にある高山の美しさを捉えた写真帳「台湾写真大観 山岳編」に掲載された写真の一部が、国家撮影文化センターのウェブサイトで公開されている。当時の山岳風景や登山の様子が垣間見られる。公開されたのは同写真帳の中から厳選された44枚。企画者で台湾大学(北部・台北市)地理学科の洪広冀准教授と写真研究家の李旭彬さんによる調査で分かった事柄などと合わせて紹介している。同センターによれば、当時の写真撮影にはフィルムではなく、大きくて重いガラス乾板を用いた。登山には比較的歩きやすい道を通ったとされるが、当時掲載された山の写真の多くは、現在でも登山者に人気の撮影スポットで撮られていたという。洪氏は報道資料を通じ、名峰として知られる玉山や大霸尖山、奇萊連峰、合歓山だけでなく、あまり知られていない山や雪景色、凍った滝などの写真もあると指摘。下から見上げるような実験的なアングルで撮影した写真もあると見どころを語っている。

中央社フォーカス台湾:2023年1月21日

 

【台湾、31日に新内閣発足へ―政治―】

台北中央社)行政院(内閣)の羅秉成(らへいせい)報道官は27日、メディアに対し、現内閣は30日に総辞職し、新内閣は31日に発足すると明らかにした。蔡英文(さいえいぶん)総統は27日、北部・台北市の総統府で記者会見を開き、辞意を表明した蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)の後任として陳建仁(ちんけんじん)前副総統を起用すると発表した。新内閣の顔触れを巡っては、行政院副院長に鄭文燦(ていぶんさん)前桃園市長、行政院政務委員(無任所大臣)兼報道官に陳宗彦(ちんそうげん)内政部(内務省)政務次長、内政部長(内相)に林右昌(りんゆうしょう)前基隆市長、総統府秘書長(官房長官に相当)に林佳龍(りんかりゅう)前交通部長(交通相)、対中窓口機関、海峡交流基金会の董事長(会長)に李大維(りだいい)総統府秘書長、国家安全局長に蔡明彦(さいめいげん)外交部(外務省)政務次長らがそれぞれ内定している。

中央社フォーカス台湾:2023年1月27日