【台北駐日經濟文化代表處札幌分處】
2020年10月第1週TOPICS
【蔡総統、アジア諸国との関係強化に意欲 地域の繁栄と平和、安定願う -政治-】
蔡英文(さいえいぶん)総統は8日、自身が推進する「新南向政策」で関係強化を目指す東南アジアや南アジア諸国と2者間の経済協力協定を締結し、地域の繁栄と平和、安定の実現を願う台湾の姿勢を示した。アジア・オセアニア諸国などとの対話促進や協力深化を目指すフォーラム「玉山論壇」に寄せたビデオメッセージで述べた。同フォーラムは同日、台北市内で開催され、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長やマルコム・ターンブル前豪首相、カール・ビルト元スウェーデン首相らが事前録画によるスピーチを行ったほか、インドネシアやフィリピン、インド、ニュージーランドなどの産官学界からも祝賀のビデオレターが寄せられた。蔡氏は、近年インド太平洋地域は世界の貿易総額の5割を占めており、サプライチェーンにおいて非常に重要な存在となったが、国際間の戦略的競争激化が同地域の地政学的役割と経済情勢の変化をもたらしたと指摘。さらに、「特定勢力」による民主主義や安全への脅威や新型コロナウイルスのまん延がもたらした生活様式の激変などへの懸念も表明した。その上で、2016年の総統就任以来進めてきた新南向政策について、互利互恵に基づいたアジア共同体の持続可能な繁栄を目的としたもので、東南アジア諸国連合(ASEAN)のインド太平洋構想や東南アジア諸国との関係強化を目指すインドのアクト・イースト政策と合致していると説明。これまでに対象国と経済、教育、農業、科学技術などの分野において70項目余りの協定や覚書を交わしてきたとし、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を目指すとともに、地域のパートナーとのさらなる関係強化にも意欲を示した。
中央フォーカス台湾:2020年10月8日
【日台米が安保プラットフォーム構築へ 中国を包囲 -台日-】
日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長が8日、日本が台湾、米国と連携し、中国を封じ込むための安全保障プラットフォームの構築に着手していると述べた。同日、台北市の外交部(外務省)庁舎で開催されたリモート記者会見で、5G技術などを巡る安全保障問題に関心を寄せる報道陣の質問に答えた。古屋氏は、日台米の国会議員が出席するシンポジウムを開催し、価値観を共有する国の参加を受け入れて段階的に地域の安全保障を広く論議するプラットフォームを構築していく構想だと説明。一方で、中国に対する日本の立場については、市場としては重視するものの、同盟国とは見なしていないとの見解を示した。
中央フォーカス台湾:2020年10月8日
【IMD世界デジタル競争力ランキング、台湾は過去最高の世界11位に -経済-】
スイス・ローザンヌに拠点を置く世界トップクラスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が1日、今年の「世界デジタル競争力ランキング」を発表した。中華民国(台湾)は世界の主要63カ国及び経済体の中で11位。昨年から順位を2つ上げ、IMDが2017年に同ランキングを発表し始めてからの最高順位を記録した。また、人口2,000万人を超える29の経済体の中では昨年から1位上昇の3位に。1人当たりGDP(国内総生産)が2万米ドルを超える34の経済体の中では昨年から2位上昇の11位となった。国家発展委員会(日本の省レベル)によると、台湾は評定項目のうち7つの細目で世界上位3位に入った。そのうち「IT&メディア関連企業の時価総額」と「モバイルブロードバンド加入者」はいずれも世界1位。「ブロードバンド通信速度(Internet bandwidth speed)」は昨年と比べて13位高い世界5位となった。上昇幅13位は「テクノロジー」で最大。「将来への備え」にはデジタルトランスフォーメーションの程度が反映される。企業経営の面では「会社の機敏性」が世界1位で、「商機と脅威に対する企業の反応速度」は世界2位。また、「ビッグデータの運用と分析(Use of big data and analytics)」は昨年と比べて9位上昇の5位となった。上昇幅9位は「将来への備え」で最大だった。
TaiwanToday:2020年10月6日
【世界グリーン旅行先100選、東北角と日月潭が前年に続き選出 -観光-】
社団法人台湾永続旅行協会秘書長の陳盈潔氏は6日、交通部観光局(日本の観光庁に相当)管轄下の台湾北部・新北市「東北角及び宜蘭海岸国家風景区」と台湾中部・南投県「日月潭国家風景区」が昨年に引き続き、「2020年世界グリーン旅行先トップ100(SUSTAINABLE DESTINATIONS TOP 100)」に選ばれたことを発表した。同日夜、オンライン開催となった授賞式で賞が授与されたほか、新型コロナウイルス感染症防止を踏まえた持続可能な環境管理の経験も紹介された。「東北角及び宜蘭海岸国家風景区」が同賞に選ばれたのは2016年から5年連続、一方の「日月潭国家風景区」は2年連続となった。東北角及び宜蘭海岸国家風景区管理処は、持続可能な観光のための管理運営を積極的に実施している。例年4月に日月潭国家風景区を訪れる観光客は、一日延べ1万3,000人といわれているが、今年は、わずか延べ2,914人(83%減)まで落ち込んだ。このような状況下でも日月潭国家風景区管理処は、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会( Global Sustainable Tourism Council、GSTC)が推進しているモニタリング戦略を遵守し、観光客が減少している時期を利用して、速やかに感染症拡大防止のための環境構築を実施した。「世界グリーン旅行先トップ100」は、国際的にも権威があるサスティナブル・ツーリズムのコンテスト。Green Destinations基金会が主催し、今年で6年目を迎えた。アジアでは12カ所が選出され、日本から6カ所、台湾とタイからそれぞれ2カ所が選ばれている。
TaiwanToday:2020年10月07日
【日台合作の恋愛映画、台湾キャストが縁結びの神様を参拝 作品PR -芸能–】
日台合作映画「越年 Lovers」(恋愛好好説)のPRのため、同作に出演する台湾人俳優、ヤオ・アイニン(姚愛寗)とオスカー・チュウ(邱志宇)が1日、同作の撮影が行われた台北市の霞海城隍廟を再訪した。同廟は縁結びの神様、月下老人をまつることで知られ、2人は恋愛や仕事での良縁を願った。同作は岡本かの子が1930年代に発表した短編小説「越年」と「家霊」を翻案し、日本、台湾、マレーシアの3つの地で繰り広げられる3組の恋の物語を描いた。日本パートには峯田和伸と橋本マナミが出演する。撮影は山形、台北、彰化、クアラルンプールで行われた。監督はグオ・チェンディ(郭珍弟)。マレーシア出身の映画フィルム修復師を演じたオスカー。かつて人生の低迷期に、心を落ち着かせるためにマレーシアに滞在したことがあるといい、マレーシアでの撮影は、故郷に帰ってきたような親しみを覚えたと話した。台湾では10月23日公開。日本では、12月18日に山形・仙台で先行公開、来年早春に全国公開される。
中央フォーカス台湾:2020年10月2日
【チェン・ウェインがロッテ入団会見 好きな日本語は「一生懸命」 -スポーツ–】
千葉ロッテマリーンズへの入団を発表していたチェン・ウェイン(陳偉殷)投手(35)が4日、本拠地のZOZOマリンで会見を行った。球団は先発投手として期待しているとし、チェンもチームに貢献したいと意気込んだ。好きな日本語を聞かれると通訳を介さずに「一生懸命」と挙げ、笑顔を見せた。中日時代には最優秀防御率に輝き、メジャーでは通算59勝を挙げた左腕。日本入りしてからは、新型コロナウイルス対策のため2週間隔離し、この日、チームに合流した。隔離期間中は、自宅で機材などを使ってトレーニングしていたという。同じくロッテに在籍する台湾人選手、チェン・グァンユウ(陳冠宇、29)投手に話題が及ぶと、入団が決まって連絡を取ったと話し、「彼のほうが自分より喜んでいた」と笑った。
中央フォーカス台湾:2020年10月4日
【台湾見本市・展覧会情報 - 見本市】
2020年10月15日より3日間、台北南港展示センターにて医療介護に関する総合展示会が開催される。台湾貿易センター主催。出展品目はメディカルエリア (病院&実験室用設備、診断&モニタリング器材、消耗品、歯科・形成外科&眼科用設備、スマート医療&IoT、医療サービス、MEDスマートホスピタル)― 健康エリア (健康器材、シルバー向けトレーニング、美容プロダクト)― 介護エリア (リハビリ用品、スマート介護&遠距離介護、高齢者介護サービス、介護施設)― ベンチャーエリア (スタートアップビレッジ)、医療サービスとマネジメントエリア、メディアエリア等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/detail/108673