【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2022年9月第3週TOPICS
【日本食文化の普及に寄与 林定三氏に旭日双光章を伝達―政治―】
2022年春の外国人叙勲で旭日双光章を受章した林定三(りんていさん)鼎三国際企業会長に対する勲章伝達式が14日、日本台湾交流協会台北事務所代表公邸(台北市)で開かれた。林氏は台湾における日本産農林水産物・食品の紹介を通じた日本食文化の普及に寄与した功績が評価された。林氏は2005年から日本産米や果物、加工食品などの台湾への輸入販売を開始。台湾各地のデパートで日本産農林水産物の物産展を積極的に開催した。やまがた特命観光・つや姫大使や食材王国みやぎ大使、やまなし大使、島根県雲南市PR大使も務め、日本各地の農林水産物や食品の台湾向け輸出を支援してきた。台湾の各産地と日本の消費者を結び付け、台湾のコメやパイナップルを日本に輸出する取り組みも進めている。林氏に勲記・勲章を手渡した同協会の泉裕泰台北事務所代表(大使に相当)は、林氏が2011年の東京電力福島第1原発事故を機に台湾での日本産農林水産物・食品の普及によりいっそう力を入れ、翌年から日本全国の産地を回って台湾への情報発信を積極的に行ったことに言及。「この活動に勇気づけられた日本の生産者も少なくなかったはず」と述べ、林氏に感謝した。また、林氏が日本の複数の地方自治体からPR大使を依頼されていることにも触れ、「各産地の生産者や自治体関係者との間で培われた信頼関係がなせる技」だとたたえた。林氏がこれまで台湾で築き上げてきた日本産食品への信頼と日本食文化への理解を土台とし、日台の友好と友情がますます深まることを願った。林氏は受章のあいさつで、旭日双光章の受章は「光栄」だと喜びを示した上で、今回の受章を励みに、日本と台湾それぞれの農林水産物の普及を通じた食文化の交流に加え、林氏が現在取り組むスマート農業の発展に貢献できるよう、よりいっそう努力していくと述べた。
中央社フォーカス台湾:2022年9月14日
【与党・民進党の議員団、訪日し与野党議員と面会 交流緊密化に期待―政治―】
邱議瑩(きゅうぎえい)立法委員(国会議員)ら与党・民進党の議員団が12~14日の日程で日本を訪問し、政府要人や与野党の議員らと面会した。邱氏は14日、フェイスブックを更新。今回の訪問を機に、新型コロナウイルス後の交流がより緊密になればと期待を示した。一行は、自民党の萩生田光一政調会長や首相補佐官を務める岸信夫前防衛相、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長、立憲民主党の蓮舫参院議員らと面会した。邱氏によれば、新型コロナウイルス対策や台日間の農業問題、農林水産物の貿易におけるパートナー関係の強化、サプライチェーン(供給網)やサイバーセキュリティー面での協力などについて話し合った。環太平洋経済連携協定(TPP)や世界保健機関(WHO)などへの台湾の参加に対する支持も日本側に呼び掛けた。また、自民党本部を訪問した際には、亡くなった安倍晋三元首相の遺影の前で記帳するなどして弔意を示した。
中央社フォーカス台湾:2022年9月14日
【台湾・花蓮市 盛岡秋まつりに参加 魏市長、交流の継続に期待―政治―】
東部・花蓮県花蓮市の魏嘉賢(ぎかけん)市長ら13人は14日、岩手県盛岡市で開催された盛岡秋まつりに参加し、盛岡山車と一緒に街を練り歩いた。魏氏は文化や芸術、スポーツなどの面での民間交流の継続に期待を示した。両市は2019年に友好都市提携を締結。20年には花蓮に、昨年には盛岡にそれぞれ友好を示す記念碑が設置されたが、新型コロナウイルスの影響で訪問交流が行われるのは約3年ぶり。13日に谷藤裕明盛岡市長を表敬訪問した魏氏は、盛岡山車は盛岡の最も重要な文化だと指摘。過去に4度、山車が花蓮に来たことがあることに触れ、再度の花蓮訪問に期待を寄せた。また盛岡との関係については、引き続き山車の文化とふるさとの文化をつなげ、末永く切っても切れない友情にしたいと語った。
中央社フォーカス台湾:2022年9月16日
【台湾・玉山銀行、福岡に日本2拠点目開設へ TSMC熊本進出で交流活発化に期待―経済―】
台湾の金融大手、玉山銀行は福岡市に日本で2カ所目となる拠点を開設し、早ければ来年にも業務を開始する。福岡県への国際金融機能の誘致を進める産官学組織「TEAM FUKUOKA」(チーム福岡)が12日、福岡市内で総会を開き、同行の福岡進出を明らかにした。同行は2017年に日本に進出。東京に支店を開設した。2020年にりそな銀行と業務協力の覚書を結んだのに続き、今年1月にはりそなグループの埼玉りそな銀行、関西みらいフィナンシャルグループ傘下の関西みらい銀行、みなと銀行とも業務協力の覚書を締結。7月には九州フィナンシャルグループ傘下の肥後銀行、鹿児島銀行と業務提携に関する覚書を交わすなど、日本の金融機関との交流を進めている。記者会見に出席した玉山銀行の林国維東京支店長は、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に新工場を設置することに触れ、九州の金融業界は台湾と協力し、双方のネットワークや専門知識を生かして活発な交流を行うことに期待を寄せていると述べた。
チーム福岡の会長を務める倉富純男・九州経済連合会会長は、TSMCが熊本県に建設する新工場は「シリコンアイランド九州」復活の先導者になるとし、国際金融機関の九州進出によって九州の企業の世界での活躍が後押しされることを願った。チーム福岡は2020年9月の発足以来、外資系金融機関や人材の福岡への誘致を推進している。
中央社フォーカス台湾:2022年9月13日
【スターラックス航空、沖縄と札幌に来月28日就航 日本路線は計5路線に―観光―】
スターラックス(星宇)航空は12日、桃園国際空港(桃園市)と那覇国際空港(沖縄県)、新千歳空港(北海道)をそれぞれ結ぶ2路線を新たに開設すると発表した。来月28日に就航する。沖縄、札幌への新規就航により、日本路線は計5路線となる。現在就航している日本路線は関空、成田、福岡の3路線。同社は、日本はかねてから台湾の旅行者が好む旅行先の一つであり、台湾から最も近い沖縄と冬季観光の名所である札幌への新規就航によって、日本を往復する旅行者に良質なフライトの選択肢を提供するとしている。同社が公開している時刻表によれば、台北(桃園)―沖縄線は、往路は午前9時半に桃園を出発、午後0時5分に沖縄着。復路は午後0時50分沖縄発、同1時半に桃園に到着する。台北(桃園)―札幌線は、往路は午前9時半に桃園を出発し、午後2時25分に札幌に到着。復路は午後3時に札幌発、同6時50分に桃園着。また、運休していた台北(桃園)―ベトナム・ダナン線の定期便を来月28日に再開させることも併せて発表した。
中央社フォーカス台湾:2022年9月12日