【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2023年5月第1週TOPICS
【春の外国人叙勲、台湾から3人が受章 対日窓口機関前会長の邱義仁氏ら―政治―】
(台北中央社)日本政府が29日発表した2023年春の外国人叙勲受章者で、日台間の友好関係の増進に顕著な功績があったとして台湾から3人が選ばれた。台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会前会長の邱義仁(きゅうぎじん)さんに旭日重光章、屏東科技大学名誉教授の丁澈士(ちょうてつし)さんに旭日中綬章、漆工芸家の王清霜(おうせいそう)さんに旭日双光章が贈られる。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会によれば、邱さんは民進党内の知日派として台湾日本関係協会会長を務めるなど、長年にわたり、日台間の経済関係の強化や文化交流の促進、民間友好関係の増進に寄与した。丁さんは日本人技師の鳥居信平が南部・屏東に建設した地下ダム「二峰圳」を30年以上にわたり研究。ダムの維持管理を担うとともに、その研究成果を広く発信し、日本と台湾間の学術交流や相互理解の促進に寄与した。王さんは日本に留学して漆工芸を学び、その後台湾で精力的に漆器の製作を行うとともに後進を育成し、日本の影響を受けた漆工芸の普及に努めた。日本の漆芸術家とも積極的に交流を行い、漆工芸を通じた日台間の文化交流の促進に寄与した。交流協会は報道資料で、受章者の貢献に衷心の敬意と謝意を表した。
中央社フォーカス台湾:2023年4月29日
【日本から4議員団がGW中に台湾訪問 蔡総統らと会談へ―政治―】
(台北中央社)台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会は2日、日本のゴールデンウイーク期間中に、日本から国会議員18人を含む4つの議員団が相次いで台湾を訪問すると明らかにした。外交部(外務省)は同日、「心からの歓迎」を表明し、台日間の各分野での実質的な協力とパートナー関係の向上に期待を寄せた。訪台するのは、自民党熊本国会議員訪問団▽自民党青年局訪問団▽自民党の山東昭子前参院議長率いる訪問団▽自民党の奥野信亮衆院議員率いる訪問団。熊本議員団には坂本哲志衆院議員ら国会議員4人や熊本県議会議長、県議、副知事ら11人が参加し、2日から5日まで訪台。頼清徳(らいせいとく)副総統と会談する他、立法院(国会)や外交部(外務省)、経済部(経済省)などを訪問する。鈴木憲和自民党青年局局長ら国会議員6人を含む自民党青年局訪問団計12人は3日から7日まで滞在し、蔡英文(さいえいぶん)総統や頼副総統らと会談する。北部・台北市や新北市、南部・高雄市の3市や、企業家でつくる中華民国三三企業交流会の青年企業家委員会(青年会)などとも交流する。山東氏は超党派の女性国会議員3人と共に3日から8日まで台湾を訪れる。蔡総統や頼副総統、游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)、呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)と会談する他、女性立法委員(国会議員)と交流する。奥野氏率いる国会議員4人の訪問団は3日から6日まで滞在し、立法院や総統諮問機関「国家安全会議」、外交部(外務省)を訪問する。離島・金門にも足を運ぶ。
中央社フォーカス台湾:2023年5月2日
【報道の自由度、台湾35位 韓国や日本上回る―社会―】
(台北中央社)国際非政府組織(NGO)「国境なき記者団」(RSF、本部・パリ)は3日、2023年の世界各国の報道自由度ランキングを公表した。対象となった世界180カ国・地域のうち、台湾は35位だった。昨年より3つ順位を上げ、韓国の47位、日本の68位を上回った。1位は7年連続でノルウェー。2位以下はアイルランド、デンマークと続いた。ベトナムは178位、中国は179位、北朝鮮は最下位の180位だった。アジア太平洋地域の状況について同団体は、北朝鮮や中国、ベトナム、ミャンマー(173位)は専制体制や独裁体制の国だとし、メディアへの弾圧が最も深刻だと指摘した。台湾の順位について、同団体のセドリック・アルビアーニ東アジア総事務局長はこの日の記者会見で、台湾のメディア環境が改善したわけでなく、他の国の順位が下がったからだと説明。台湾メディアは相対的に健全だが、偏向的でセンセーショナルな報道が氾濫しているなどとし、改善の余地があるとの見方を示した。また台湾の政党と政府に対し、来年1月に予定される総統選挙までに速やかに具体的な改善案を出すべきだと呼び掛けた上で、台湾では大きな選挙があるたびに民主主義に大きなリスクがあるとし、今後はメディアのモラルや質が尊重されることを望むと語った。
中央社フォーカス台湾:2023年5月3日
【台湾・台南産パイナップル、33.6トンが日本に向けて出荷-経済-】
(台南中央社)南部・台南市楠西区で4日、日本向けパイナップル33.6トン分が出荷された。同市の黄偉哲(こういてつ)市長はこの日開かれた関連の記者会見で、安定した品質や生産量を維持するための取り組みを強調し、日本市場で高い名声を築きたいと語った。黄氏は台南産パイナップルについて、新鮮で高品質だとした上で、台湾の消費者だけでなく、日本の人々にも深く愛されているとアピール。今後はマンゴーの季節になるとし、民間や流通業者、農家の協力を通じて台南の良質な農産品を世界に届け、長期的に販売されるようにしたいと期待を寄せた。同市政府の報道資料によると、今回日本に輸出されたパイナップルはコンテナ2個分で、1個は大阪に送られる他、もう1個は長野県と群馬県で店舗を展開するスーパーのツルヤに配送されるという。
中央社フォーカス台湾:2023年5月4日
【訪台個人客に抽選で2万円超提供、来月1日から 交通相「外国人客を取り戻す」―観光―】
(桃園空港中央社)台湾を訪れる個人旅行者を対象に消費金5000台湾元(約2万2000円)を抽選で提供するキャンペーンが来月1日から始まる。王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は29日、政府と観光業界が一丸となって外国人観光客を取り戻していくとインバウンド回復に意欲を示した。キャンペーンは台湾時間1日正午から実施される。抽選は台湾到着後に各空港で行われる。抽選の参加には特設サイト(5000.taiwan.net.tw)での事前登録が必要で、到着の7日前から1日(24時間)前まで登録できる。中華民国旅券以外で入国し、滞在期間が3日から90日以内の個人旅行者が対象。消費金は電子マネーまたは宿泊施設割引優待券の形式で受け取れる。実施期間は2025年6月30日まで。消費金は合計50万人に提供する。キャンペーン開始を前に記者会見が29日、桃園国際空港で行われた。王氏は会見後に報道陣の取材に対し、訪台客数の目標について今年は600万人、来年は新型コロナウイルス流行前の水準である1200万人に設定していると説明。観光業界は外国人観光客を迎え入れる準備を整えており、政府も観光地の整備をしっかり行ってきたとアピールした。また、日本人観光客の増加にも期待を寄せた。消費金の受け取り形式に「電子マネー」を選択した場合、「イージーカード」(悠遊卡)または「iPASSカード」(一卡通)で提供される。台湾内の各カードの提携店舗で利用可能で、1日の利用限度額は3000元、1回の支払い当たりの利用限度額は1500元とする。使用期限は受け取り日から90日以内。宿泊施設割引優待券は1000元分を5枚提供する。1回の使用枚数に制限はないが、おつりは出ない。転売や譲渡は禁じられる。
中央社フォーカス台湾:2023年4月29日