北海道空知日台親善協会

2022年11月第4週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

202211月第4週TOPICS

 

【雲林・斗南産の契約栽培米をオーストラリアに初輸出=現地の日本料理店で提供―社会―】

(雲林中央社)オーストラリアに輸出する中部・雲林県斗南産の契約栽培米の第1便出発式が23日、斗南鎮内で開かれた。式典に出席した行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)は、台湾産米の輸出拡大に期待を寄せた。式典を開いた斗南鎮農会(農協)の担当者によれば、斗南産のコメがオーストラリアに輸出されるのは初めてで、順調にいけば今後1年で400トンを輸出する見込み。現時点での輸出先は現地の日本料理店で、すしに使われるという。輸出に当たっては、農業委員会がコメの選別機や生産履歴に関する政策などで同農会を支援した。輸出に協力した台湾優米実業の陳建彰総経理(社長)は、台湾産米の品質は日本産米に劣らないと話し、オーストラリアと英国、欧州連合(EU)諸国のつながりを通じて台湾産米が世界に広まっていくよう願った。

中央社フォーカス台湾:2022年11月24日

 

【台湾の張忠謀APEC特使、岸田首相と会談 台日間の協力深化に期待―経済―】

(台北中央社)アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に台湾の特使として参加している半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏は18日、岸田文雄首相と会談した。日本が国際社会の場で台湾海峡の平和と安定の重要性を複数回にわたって言及していることに感謝の意を示した。張氏は、岸田氏と世界情勢や台日経済などにおける協力の成果について意見交換した。台湾が加盟を目指す環太平洋経済連携協定(TPP)については、台湾には強い意欲と高いレベルのルールに見合った力があると強調。日本をはじめとする理念の近い国との連携を強化し、共に台湾海峡とインド太平洋地域の平和と安定、繁栄と発展を維持し、促進したいと語った。岸田氏は引き続き経済協力と交流を進めることに意欲を示した。また張氏はこの日、張淑芬夫人と共にシンガポールのリー・シェンロン首相とも面会。リー氏はフェイスブックに談笑している写真を投稿し、2018年にパプアニューギニアで行われたAPEC首脳会議以来の再会であることに触れ「またお会いできてうれしい」とコメントした。

中央社フォーカス台湾:2022年11月19日

 

【蘇行政院長「APECの場を通じTPP加入支持獲得すべき」―経済―】

(台北中央社)蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)は24日、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入について、関係省庁はアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場を通じ、TPP参加国と密接なつながりを維持して支持を取り付けるべきだとの認識を示した。この日、行政院会議(閣議)が開かれ、外交部(外務省)と国家の発展に関する政策や戦略の策定を担う国家発展委員会が17~19日にタイ・バンコクで行われたAPEC閣僚・首脳会議に関する報告を行った。同院の羅秉成(らへいせい)報道官は会議後の記者会見で、蘇氏は今回のAPECで多くの成果があったとし、台湾の特使として参加した半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏に対して、蔡英文(さいえいぶん)総統が託した任務を完全に遂行したと感謝の意を伝えたと語った。また蘇氏は世界経済の情勢が急速に変化する中で、挑戦は少なくないと指摘。各機関に対して地域統合の機会に引き続き加わった上でAPECの参加エコノミーと協力し、地域の平和と発展に向け、台湾が貢献できる国際的な場を開拓するよう指示したという。

中央社フォーカス台湾:2022年11月24日

 

【山形市の感謝ちょうちん、台湾・台南市で来年1月に展示へ=友好都市協定締結5周年で―観光―】

(台南中央社)山形市の大学生や小中学生が作った「感謝のちょうちん」が来年1月、南部・台南市の鄭成功祖廟で展示される。両市の友好都市協定締結5周年を記念したもの。黄偉哲(こういてつ)台南市長は、平和を祈る気持ちを互いに伝え合うことで、交流を深めていければと期待を寄せた。台南市政府によれば、山形市からちょうちんのプロジェクトの共同実施に関する誘いがあり、今年7~8月、鄭成功祖廟と台南市の中学生によるちょうちん300個がJR山形駅の通路に飾られた。今回山形市から届けられるのは、東北芸術工科大学の1年生や山形市内の小中学生が制作したちょうちん約220個。山形名産のサクランボや観光名所の銀山温泉の他、台南市の観光PRキャラクター「魚頭君」と山形の郷土料理の芋煮を組み合わせたイラストなどが描かれた。閩南語(台湾語)で「ありがとう」を意味する「多謝你」の文字も書かれた。ちょうちんは年内に台南に到着する予定。両市は2017年12月、友好都市協定を締結。協定は観光や経済、文化、教育、スポーツの5分野での交流の推進を確認するもので、新型コロナウイルス下でも双方にメッセージを送り合うなどして交流を続けていた。

中央社フォーカス台湾:2022年11月25日

 

【台湾観光再開/日本の旅行業界関係者ら 台湾中部の観光地を視察 日本人観光客増に期待―観光―】

(台中中央社)交通部(交通省)観光局参山国家風景区管理処は25日、日本の旅行業界関係者9人が訪台し、台湾中部にある観光地の視察を行ったと明らかにした。日本からの観光客増加に期待を寄せている。一行は23日に台湾に到着。24日には台中市の台中国家歌劇院や台湾料理が食べられるレストラン「香蕉新楽園」、日本統治時代に大正製酒の工場があった文化施設、台中文化創意産業園区などを視察した。3泊4日の日程で26日に帰国する予定。参加者の一人は、台湾は飛行機で数時間の距離にあり、日本の修学旅行などで重要な目的地だと指摘。今回の視察については新たな観光ルートを開拓し、双方の友好関係を深めたいと語った。

中央社フォーカス台湾:2022年11月25日

 

【阿里山鉄道の日本製ディーゼル機関車、英国で運行へ 交流の一環―観光―】

(嘉義中央社)阿里山林業鉄路(阿里山森林鉄道)の日本製ディーゼル機関車1両が今後英国ウェールズに運ばれ、姉妹鉄道のウェルシュプール・スランフェア鉄道で運行されることになった。行政院(内閣)農業委員会林務局の関係者は、「英国で観光大使」になると期待を寄せている。23日には南部・嘉義市で記者会見が行われた。英国に運ばれるのは1972年に三菱重工で製造されたDL34と呼ばれる機関車。3年間走行する予定だ。ウェルシュプール・スランフェア鉄道のマイケル・レイリー代表は、2017年9月に阿里山鉄道と姉妹鉄道提携を結んで以降、密接な交流を続けてきたとし、数々の問題を克服してこの日を迎えることができてうれしいと語った。林務局の林華慶局長によると、機関車は今月末にも北部・新北市の台北港から船で運ばれ、来年1月1日にも英国に到着するという。多くの英国人に台湾や阿里山鉄道を知ってもらい、観光鉄道交流を促進したいと語った。

中央社フォーカス台湾:2022年11月24日