【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2022年11月第1週TOPICS
【日本で台湾関連のシンポジウム 蔡総統「台日米で民主主義の強靭性強化したい」―政治―】
(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は29日、東京で開かれた台湾関連のシンポジウムにビデオメッセージを寄せ「台日米はパートナー関係を深めるだけでなく、より多くの民主主義国家と協力して共通の信念を守り、世界の民主主義の強靭性(きょうじんせい)を強化したい」と述べた。蔡氏は、過去数年間台日米は連携して新型コロナウイルス対策に取り組んできたと指摘。新型コロナ収束後の挑戦と国際情勢の変化に向き合う中「引き続き協力関係を深め、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて共に努力できると信じている」と語った。また台日米は正式な外交関係はないとしながらも、各分野で緊密な連携と交流が行われ「地域の安定と発展の促進に寄与するばかりか、世界に多くの貢献をもたらしている」と強調。3カ国が専門家の議論の場として設置した「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF)を例に挙げた上で、関連のシンポジウムでは、国連が国際目標として掲げた「持続可能な開発目標」が直面する課題に関して共に解決策を探ったとアピールした。世界的なサプライチェーン(供給網)の再編については、台日米が国際的な分業体制においてそれぞれの強みを発揮し、世界の民主主義国家によるサプライチェーンを強化したいと期待を寄せた。蔡氏は、近年日米が多くの国際社会の場で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調していることに感謝を表明。双十国慶節(10月10日、中華民国の建国記念日)前後に日米の国会議員が来台したことについて、台湾人民は固い支持と友情を感じ取ったと語った。
中央社フォーカス台湾:2022年10月29日
【列国議会連盟の訪問団、蔡総統と会談 台湾の民主主義への支持を強調―政治―】
(台北中央社)国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)のメンバー8人が3日、台北市の総統府で蔡英文(さいえいぶん)総統と会談し、台湾の民主主義に対する固い支持と団結を表明した。訪問団は1日に訪台。ドイツ、ベルギー、チェコ、オランダ、コソボ、英国、ウクライナの各国議会や欧州連合(EU)欧州議会の議員で構成される。IPAC代表団の台湾訪問は2020年6月の設立以来初めて。IPACは今年9月、米ワシントンで開いた総会で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する共同声明を採択した他、先月14日にも中国共産党の第20回党大会に先立ち、台湾への関与の強化を呼び掛ける声明を出した。新型コロナウイルス感染のためリモートで出席した団長のビュティコーファーIPAC共同議長は、台湾への支持はIPACの任務の重点の一つだと述べ、台湾と団結して中国共産党の脅しに対抗し、平和を守っていくIPACの立場を強調した。オランダ下院のシュールド・シュールヅマ議員は、世界の民主主義の盟友は北京に対し、「北京が台湾に対して何らかの行動を取れば、非常に深刻な政治、経済、軍事的結果に直面することになる。払う代償は獲得できる利益よりも大きい」とのメッセージを団結して明確に伝える必要があると訴えた。蔡総統はIPACメンバーの訪台に感謝し、台湾が民主主義の盟友と各方面での協力を引き続き深化させ、台湾海峡の安全と地域の安定、平和を共に守れるよう期待を寄せた。
中央社フォーカス台湾:2022年11月3日
【花蓮市、与那国町と姉妹都市40周年で記念式典 記念碑もお披露目―社会―】
(花蓮中央社)東部・花蓮市と沖縄県与那国町の姉妹都市締結40周年を記念した式典が28日、花蓮の中琉公園と与那国の嶋仲公民館で開催された。泡盛の仕次ぎ式が行われた他、双方の固い絆を象徴する記念碑「約束」がお披露目された。式典で魏嘉賢(ぎかけん)花蓮市長は、今月初旬に与那国を訪問して記念植樹をしたことに触れ、将来も引き続き文化や教育、スポーツの面でさらに密接な交流を図りたいと期待を寄せた。中琉公園には外交部(外務省)東部弁事処の胡琪斌(こきひん)処長、嶋仲公民館には台北駐日経済文化代表処那覇分処の王瑞豊(おうずいほう)処長(総領事に相当)らも駆け付け、長年の友好関係を祝った。記念碑は指輪の形をしており、上部には海をイメージした飾りが付けられた。制作した芸術家の黄裕栄さんによると、花蓮と与那国の距離が約111キロであることにちなみ、飾りの周の長さは111センチになっているという。
中央社フォーカス台湾:2022年10月29日
【彰化市、大分県玖珠町と友好交流協定締結 扇形庫のつながりで―社会―】
(彰化中央社)中部・彰化市は2日、扇形庫のつながりで大分県玖珠町と友好交流協定を結んだ。林世賢(りんせけん)彰化市長は、協定締結を通じて、鉄道文化観光や経済、スポーツ、学校などの分野での交流を拡大させたい考えを示した。彰化市は台湾で現存する唯一の扇形庫「彰化扇形車庫」を有し、玖珠町には九州で唯一残る扇形機関庫である「旧豊後森機関庫」がある。友好交流協定は、日本統治時代に造られた彰化扇形車庫が今年で設置から100年を迎えるのを記念して締結された。2019年12月には、台湾鉄路管理局(台鉄)と玖珠町の間での扇形庫を縁とした姉妹友好が結ばれている。調印式はリモート形式で行われ、林市長と玖珠町の宿利政和町長が協定書に調印した。台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)や大野元秀玖珠町議会議長らも立ち会った。林市長は、彰化市には扇形車庫や彰化大仏や寺廟、古跡などの観光名所があると紹介。それだけでなく、実際に市を訪れて彰化の鉄道風情やグルメを楽しんでほしいと宿利町長らの来訪を呼び掛けた。
中央社フォーカス台湾:2022年11月3日
【お茶が縁に 台中市和平区と長崎県東彼杵町が友好提携―社会―】
(台北中央社)中部・台中市和平区は2日、長崎県東彼杵町と友好関係を促進する意向書を締結した。オンラインで調印式が行われ、呉万福区長と岡田伊一郎町長が書類に署名した。台北駐福岡経済文化弁事処(総領事館に相当)の陳銘俊処長(総領事に相当)も式典に出席した。同処によれば、陳処長が両自治体の間を取り持った。和平区は「梨山茶」、東彼杵町は「そのぎ茶」をそれぞれ特産とし、これが提携のきっかけになったという。陳処長は、台湾と日本の関係が良好であることに触れ、自治体間の友好交流にも広がっていると喜び、今後の関係深化に期待を寄せた。呉区長は、和平区と東彼杵町には多くの共通点があるとし、中でもお茶が最大の共通点だと言及。双方の茶文化の特色を通じ、国際交流を深めることで、同区の国際舞台での活躍にもつなげられればと語った。同処は今後、両自治体の関係者の相互訪問を支援していく姿勢を示した。
中央社フォーカス台湾:2022年11月3日