北海道空知日台親善協会

2022年10月第4週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

202210月第4週TOPICS

 

【旭川副市長、潘屏東県長と面会 新型コロナの医療物資支援に感謝―政治―】

(台北中央社)北海道旭川市の菅野直行副市長は25日、南部・屏東県で潘孟安(はんもうあん)県長と面会し、昨年1月、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、同県が医療物資を提供したことに感謝する今津寛介市長直筆の手紙を手渡した。旭川市関係者は23日に来台。当初は今津氏が訪問予定だったが、新型コロナの感染が確認され、菅野氏による代理対応となった。屏東県政府によると、医療物資の提供をきっかけに双方の連絡が緊密となり、昨年12月にはオンラインで観光や物産をPRする会合を開いた他、今年2月屏東で行われた日本関連のイベントでは、旭川市が雪を空輸して会場を盛り上げたという。双方はこの日、今後都市交流や相互訪問を行うことで一致。潘氏は、両地の名菓であるチョコレートを使って関係を深め、航空便の再開後には双方の市民が互いに訪れて四季の風情を体験してほしいと期待を寄せた。また農業や観光が盛んな双方の共通点に触れ、将来交流がさらに活発になることを信じていると語った。

中央社フォーカス台湾:2022年10月26日

 

【外交部、ウクライナ復興に80億円超 学校や病院再建を支援―政治―】

(台北中央社)呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は26日、ロシアから軍事侵攻を受けたウクライナの復興を支援するため、同部が5600万米ドル(約82億円)の寄付を来年度の予算案に組み込んだことを明らかにした。学校や病院、インフラの再建に役立ててほしいとし、ウクライナへの支援を継続していく姿勢を示した。この日、台湾を訪問しているウクライナの国会議員をもてなす夕食会が開かれた。呉氏はあいさつで、ウクライナで起きた戦争に台湾は非常に心を痛めているとし、戦争が始まったときから台湾はウクライナを応援し、世界の民主主義国家と共にロシアを非難してきたと語った。寄付金を組み込んだ予算案はこれから立法院(国会)で審議されることに触れ、夕食会には超党派の議員が出席しているとし、可決されると信じていると話した。また、ウクライナの学生を新たに同部の奨学金の対象に加え、台湾への留学を支援することも発表した。ウクライナは台湾にとって非常に素晴らしい手本だとし、台湾人はウクライナの人々が勇敢に国家を守る姿に深く感動したとも述べ、ウクライナは必ず勝利できると力を込めた。

中央社フォーカス台湾:2022年10月27日

 

【台湾産ハタ、米国でPR ミシュランシェフ「頭からしっぽまで調理できる」―社会―】

(サンフランシスコ中央社)行政院農業委員会(農水省)と台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)は25日、米サンフランシスコで台湾産ハタのPRイベントを実施した。イベントに参加した現地のシェフは台湾産のハタについて、頭からしっぽまで調理できると太鼓判を押した。イベントに参加したのは、現地でフランス料理店を営むクロード・ル・トイックさん。フランスでの修行を経て、巨匠ジョエル・ロブションがラスベガスのMGMグランドホテル内に開いた店でミシュランガイド三つ星を獲得した経歴を持つ。ル・トイックさんは、台湾産のハタについて米国産と比べて皮が厚いのが最大の特色だとし、さくさくした食感が楽しめるよう焼くのに適していると話した。この日はハタを使った3種の料理を作り出し、おいしさを伝えた。同センターの黄志芳・董事長(会長)はビデオメッセージを寄せ、台湾のハタはおいしく、肉質が繊細で弾力があるとし、米国でも広がることに期待を寄せた。中国は今年6月、禁止薬物の検出などを理由に台湾産ハタの輸入を突如停止。政府は中国以外の国への輸出強化に力を注いでいる。

中央社フォーカス台湾:2022年10月26日

 

【台湾産ワクチン接種者 訪日前のPCR検査無料に 28日から メーカーが負担―社会―】

(台北中央社)台湾のメディゲン・ワクチン・バイオロジクス(高端疫苗生物製剤)は24日、訪日を予定する同社製新型コロナウイルスワクチンの接種者に対して、28日から今年末まで訪日前のPCR検査を無料で提供すると発表した。同社製ワクチンは日本政府が有効と認める接種証明書の対象ワクチンに含まれておらず、3回の接種を済ませていても、日本に渡航するには搭乗前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明が必要になる。同社は、財政的な負担が許され、かつ合理的な範囲の中で、政府と共に一部の国民の訪日時の不便を解消すると説明。手続き方法や検査場所などについては近日中にウェブサイト上で公表する。同社によれば、台湾は昨年以来、国民らを対象に5種類の新型コロナワクチンの接種を開始。全国で接種された回数は延べ約6300万回で、同社製ワクチンは約306万回に上るという。中央感染症指揮センターは、12月末までに全国で約8万人が訪日すると予測。そのうち同社製ワクチン接種者は約4.9%を占めると見込んでいる。

中央社フォーカス台湾:2022年10月25日

 

【台湾・基隆市、観光地で「こち亀」とコラボ 中国語版声優による音声ガイドも―観光―】

(基隆中央社)北部・基隆市の観光案内所「正浜遊客中心」で21日、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」とコラボレーションした展示が始まった。同日午後に行われた会見には林右昌(りんゆうしょう)市長や主人公、両津勘吉などのキャラクターに扮したコスプレーヤーが出席し、来訪を呼びかけた。同案内所はかつて派出所だった建物を改装。屋外にはキャラクターのパネルを設置した。1階には亀有公園前派出所内部の様子を再現し、漫画やアニメの世界に浸ることができる。体験コーナーでは、中国語版アニメの声優による音声ガイドが聞ける。また2階では漫画を自由に閲覧できる他、アニメのテイストで描かれた正浜地区にある観光名所のイラストを展示している。同市とこち亀のコラボレーションは、先月七堵鉄道紀念園区で実施したイベントに続き2回目。同案内所での展示は12月31日まで行われる。

中央社フォーカス台湾:2022年10月22日

 

【悠遊カード、沖縄でも 来月初めから2000店超で決済可能に―観光―】

(台北中央社)交通系ICカード「悠遊カード」(イージーカード)が来月7日から沖縄県内の2000店余りで決済に利用できるようになる。発行する「悠遊卡股份有限公司」が23日、台北市内で記者会見を開き発表した。悠遊カードが海外に進出するのは初めてとなる。同社は2020年2月、琉球銀行との提携を発表。同年夏のサービス開始を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。加盟店の他、タクシーやバスでも利用できる。一般の悠遊カードの1回の決済における上限額は1500台湾元(約6900円)で、少額での利用を見込む。陳亭如董事長(会長)は、その日の為替レートで決済され、台湾ドルでの支払いが可能だと説明。現地で使いきれなかった小銭を台湾に持ち帰る必要もなくなると利点をアピールした。一般の悠遊カードの場合、台湾ドルを出国前にあらかじめチャージしておく必要がある。「スーパーカード」を申請すると、1回の決済での上限額は1万元(約4万6000円)に上がり、スマートフォンでのチャージが可能になる。新型コロナウイルス前の2019年、沖縄を訪れていた外国人観光客は台湾からが3割強を占め、国・地域別で最多だった。悠遊卡社は、沖縄が台湾から近いことなどに触れた上で、多くの人にとってコロナ後の旅行先の選択肢になるはずだとの見方を示した。記者会見に出席した柯文哲(かぶんてつ)台北市長は、重要な一歩だと指摘。各国間の往来が再開される中で、悠遊カードが台日間の関係を仲立ちしてくれると喜びを示した。

中央社フォーカス台湾:2022年10月23日