【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2022年9月第4週TOPICS
【東部地震/日本の対台湾窓口機関、地震災害に対しお見舞い表明 「日台の友情は不滅」―政治―】
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は19日、台湾で18日に起きたマグニチュード(M)6.8の地震について、蔡英文(さいえいぶん)総統らにお見舞い状を発出したと発表した。同協会のフェイスブックには「日本は台湾と共にあります。日台の友情は永遠に不滅です」などとメッセージが書かれた画像も投稿された。同協会は、東部・台東県、花蓮県で犠牲者と多くの負傷者が出たことに触れ、「甚大な被害が出ていることに心を痛めております」とし、「被害に遭われた方々が一日も早く元の生活に戻れることを心よりお祈り申し上げます」と関心を寄せた。またお見舞い状について、大橋光夫会長と泉裕泰台北事務所代表(大使に相当)から、蔡総統と呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)、台湾の対日窓口機関・台湾日本関係協会の蘇嘉全(そかぜん)会長に対し、谷崎泰明理事長から、謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)に対し、それぞれ発出したと説明している。
中央社フォーカス台湾:2022年9月20日
【国連総会、外交国3カ国が台湾参加を支持―政治―】
米ニューヨークの国連本部で20日、各国首脳らによる一般討論演説が始まり、中華民国(台湾)と外交関係を持つマーシャル諸島、グアテマラ、パラグアイの首脳が台湾の国連参加を支持する発言をした。マーシャル諸島のカブア大統領は、国連は真の普遍性、包括性を実現させるべきだとし、いかなる国家、人民をも排除すべきではないと指摘。「台湾は活気に満ちた責任感のある民主主義国家で、この国際的な大家族に貢献のあるメンバーだ」と訴えた。グアテマラのジャマテイ大統領は、国連の改革を呼び掛け、台湾が国家だと認めるべきだと主張。台湾のこの権利は「安全保障理事会の、ある常任理事国によって認められていない」とも述べた。この日、国交を結んでいるホンジュラスの首脳も演説を行ったが、台湾に関する言及はなかった。21日にはエスワティニやパラオの代表が演説に臨む。
中央社フォーカス台湾:2022年9月21日
【日華懇、台湾の地震見舞い 謝駐日代表「台日関係は世界平和のモデル」―政治―】
古屋圭司衆院議員ら日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)のメンバーは21日、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)を訪問し、台湾東部で18日に起きたマグニチュード(M)6.8の地震の被災者らを見舞った。謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)は災害発生時に支援し合う台日関係に触れ、最高レベルの友好関係であり、世界平和のモデルだと語った。謝氏は日華懇の関心に感謝の言葉を述べた上で、救助作業が一段落し、現在は復旧と復興に取り組んでいるとする蔡英文(さいえいぶん)総統のメッセージを伝えた。日華懇のメンバーは来月8~10日の日程で訪台し、同10日に行われる中華民国の建国記念日「双十国慶節」を祝う行事に参加する。古屋氏はメディアに対して游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)の故郷である北東部・宜蘭県なども訪問すると明かした。
中央社フォーカス台湾:2022年9月22日
【台湾・金門県、スマホアプリで沖縄とコラボ 「シーサー探し」で観光促進―経済―】
中国福建省に近い離島の金門県政府は21日、県内に点在する「風獅爺」(シーサー)を見つけてオンライン図鑑を作ることができるスマートフォンアプリ「尋找風獅爺」のアップデート発表会を行った。新たに沖縄にあるシーサーが登録され、新型コロナウイルスの収束後を見据えた相互送客を通じて観光促進を図る。公務のため台湾本島に出張中の楊鎮浯(ようちんご)県長は、新型コロナの流行が沈静化し、国境開放のカウントダウンに入ったとリモートであいさつ。金沙鎮や沖縄県産業振興公社とアプリやシーサーを通じて金門と沖縄をつなげた旅行をスタートさせると語った。李増財(りぞうざい)副県長は、金門と沖縄にはスローで快適な旅行環境や文化、信仰、戦争遺跡だけでなく、シーサーの共通点があると指摘。シーサーを通じた今回の取り組みで、双方の交流とつながりを深めたいと語った。県では、今年末に金門と沖縄を結ぶチャーター直行便の運航が計画されていると説明。台湾と日本の人々に気軽に金門と沖縄旅行を楽しんでもらいたいとし、直行便の常態化による海外からの観光客の増加に期待を寄せた。
中央社フォーカス台湾:2022年9月21日
【台湾、チェコと半導体や教育などの分野で協力へ 覚書に調印―経済―】
台湾とチェコは23日、北部・台北市で半導体技術や教育、文化、学術などの分野での協力に関する覚書に調印した。外交部(外務省)の俞大㵢(ゆだいらい)常務次長(事務次官に相当)は、台湾とチェコの連携を引き続き深めたいと期待を寄せた。チェコのイジー・ドラホシュ上院議員率いる訪問団は18日から訪台。今回調印された覚書には、故宮博物院(台北市)や台湾博物館(同)とチェコの国立博物館の姉妹提携に関する協議書も含まれている。また政治大学(同)と中山大学(南部・高雄市)はカレル大学との協力覚書も交わした。
俞氏は、今回の訪問の成果が存分に示されたと強調。台湾とチェコの関係のマイルストーンになったと語った。ドラホシュ氏は、これまでの台湾との交流を通じて、チェコと共通の理念や価値を有していることを強く感じ、小型の訪問団を組織して訪台したと説明。5日間の日程は短いとしながらも、毎分を有効的に使い、台湾との交流や連携を深めたと振り返った。
中央社フォーカス台湾:2022年9月23日
【日本への観光客急増か 年内にコロナ前の3割に回復の予測=台湾旅行大手―観光―】
台湾の旅行大手ライオントラベル(雄獅旅遊)は23日、台湾、日本両国の水際対策緩和によって、台湾から日本を訪れる観光客が大幅に増加するとの見通しを示した。日本旅行の売上高は年末までに新型コロナウイルス流行前の3割にまで回復すると予測している。台湾は22日、今月29日から段階的に水際対策を緩和すると発表。同日からビザ(査証)なし渡航が全面的に再開される他、来月中旬に施行が予定されている第2段階の緩和では、入国後の外出禁止期間が廃止される。日本の岸田文雄首相も同日、来月11日から水際対策をさらに緩和し、訪日観光客のビザ取得免除を再開すると発表した。ライオントラベルによると、以前は日本行きの個人旅行と団体旅行が同社の売上全体の4割を占めていた。水際対策の緩和を前に、すでに日本行きの旅行商品の準備を整えており、チャーター便の用意などによって計3万席以上の座席を確保する予定。同社によれば、日本旅行で特に問い合わせが大きい都市は東京、大阪、北海道。スキーは日本の冬季観光の売りであり、中でも北海道の人気が最も高いという。また、来年の第1四半期(1~3月)の見通しについては、同時期は日本旅行の繁忙期に当たる上に、1月20日から29日までの春節(旧正月)連休や和平記念日に合わせた2月25日から28日までの4連休、3月の花見シーズンなどもあるため、全体的に航空券の需要が供給を上回ることが予想され、航空券の料金の下げ幅には限りがあるとの見方を示した。
中央社フォーカス台湾:2022年9月23日