北海道空知日台親善協会

2022年9月第1週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

20229月第1週TOPICS

 

 

【「デジタル発展省」発足 蔡総統「スマート国家に向けまい進」―政治―】

デジタル分野に関する政策を担当する行政機関「デジタル発展部」(デジタル発展省)が27日、発足した。初代大臣は唐鳳(オードリー・タン)氏が務める。看板除幕式に出席した蔡英文(さいえいぶん)総統は、「台湾がスマート国家、デジタルの島に向けてまい進することは、政府の重要な目標の一つだ」と語り、期待を寄せた。蔡氏は、台湾が世界でも数少ないデジタル専門の省庁がある国になったと強調。同部はリソースの統合や情報セキュリティー、伝達、インターネット、通信の五大分野に関する業務を行うと説明し、唐氏のリーダーシップの下でデジタル転換のエンジンとなり、充実したデジタル発展環境がつくられることを信じていると述べた。また最近の国際情勢の中で、複雑かつ多様な情報セキュリティーへの脅威を目の当たりにしていると指摘。海外勢力によるあらゆる情報戦に対応するために、高レベルの防衛システムを構築しなければならないと語った。唐氏は同部の核心的理念は「全ての人をデジタルに強く」だとし、感染症の流行や災害と同様、対処できるようにするだけでなく、より粘り強くなれるようにしたいと意気込んだ。

中央社フォーカス台湾:2022年8月27日

 

 

【日本、添乗員なしツアー受け入れへ 「台湾からの旅行者3割増」関係者予測―社会―】

岸田文雄首相は31日の記者会見で、新型コロナウイルスの水際対策のうち、9月7日から1日当たりの入国者数の上限を現行の2万人から5万人に引き上げ、添乗員なしツアーの実施を可能にする方針を表明した。台湾の旅行業関係者は、1人でもツアーと見なす場合、台湾からの訪日旅行者数が3割増加するとの見方を示した。台湾では2020年3月以降、海外への団体旅行の出発が禁じられているが、交通部(交通省)観光局はこの日、旅行会社が航空券と宿泊施設がセットになったフリープランの販売や日本の旅行会社の紹介支援について、旅行者から利益を得ない場合は、禁止の対象に入らないとの見解を示した。創新旅行社の李奇嶽董事長(会長)は、台湾人はすでに訪日旅行が可能になったと話す。だが、以前とは違い、渡日前には日本の旅行会社の保証や保険の手配、観光ビザ申請などの手続きが必要で、5~7日間の旅行で1万~1万5000円程度の手数料がかかると指摘。また現在は飛行機の便数が少なく、値段も以前より高い上に、台湾での観光ビザ申請には時間がかかるとして、訪日旅行への意欲に影響するだろうと語った。

中央社フォーカス台湾:2022年8月31日

 

 

【台湾のスーパーで日本産果物フェア モモやブドウなど販売―経済―】

台湾北部にある複数のスーパーで27日、モモやブドウなど日本産の秋の果物を紹介するPRフェアが始まった。台北市内のスーパーで行われたイベントで日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(大使に相当)は、新型コロナウイルスの影響で自由な往来ができない中、多くの人に日本の果物を味わってもらうことは、日台交流を進める上で大きな意義があると語った。フェアでは山形産のモモや静岡産のメロン、長野産と岡山産のブドウなど10種類の果物を来月9日まで展示販売している。泉氏は果物は日本の誇りだと強調。会場の果物を試食して「好呷」(おいしい)と台湾語でおいしさをアピールした。

中央社フォーカス台湾:2022年8月27日

 

 

【花蓮市、北海道釧路市と友好交流協定 関係深化へ―観光―】

東部・花蓮市公所(役所)は8月31日、北海道釧路市と友好交流協定を締結した。魏嘉賢(ぎかけん)花蓮市長は、都市交流が新型コロナウイルスの影響で止まることはないと述べ、協定締結による双方の関係深化を願った。

調印式はリモート形式で行われ、魏花蓮市長と蝦名大也釧路市長が協定書に署名した。蝦名市長はあいさつで、花蓮市と釧路市には似ている部分が多いと言及。両市に国際港湾や空港、国家公園などの観光資源がある他、先住民族の文化保護に共に力を入れていることを挙げ、花蓮市と末永い友好関係を築けるよう期待を寄せた。台湾との交流が盛んな釧路市。釧路市動物園が2011年、タンチョウのつがいを台北市立動物園に無償貸与した他、両市のロータリークラブ同士の交流も行われている。

中央社フォーカス台湾:2022年9月1日

 

 

 

 

【台日観光サミット、桃園で開催 コロナ後の相互の誘客促進を目指す―観光―】

台湾と日本の観光交流促進を図る「第13回台日観光サミット」が2日、北部・桃園市内のホテルで開かれた。台日双方の観光関係者が集い、新型コロナウイルス後の台日観光産業の回復と水際制限解除後の相互誘客を焦点に議論を交わした。台日観光サミットの開催は2019年に富山で開かれて以来、3年ぶり。桃園での開催は2020年を予定していたが、コロナの影響で延期されていた。

サミットは台湾観光協会、交通部(交通省)観光局、桃園市政府が共同で主催。日本側からは日本観光振興協会の山西健一郎会長率いる代表団43人が訪台し、出席した。王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は、台湾は感染症対策への要求の高さや市民の自律的行動から、日本の人々にとってコロナ後に安心して旅行できる観光目的地になることだろうと言及。台日間での交流や協力が活発化し、共に努力していくことで交流人口が記録を更新できるよう期待を寄せた。日本の代表団はサミット会議終了後、横山書法芸術館や大渓老茶廠(製茶工場)、小烏來風景特定区、石門ダム、高鉄探索館、桃園メトロ(MRT)青埔車両基地など桃園市内各所を視察する。牛肉麺やタピオカミルクティーなど台湾グルメを味わう他、台湾原住民(先住民)族の伝統舞踊も見物する予定。感染拡大防止のため、視察は貸し切りまたはツアーバスから眺める形で行われる。

中央社フォーカス台湾:2022年9月2日

 

 

【蔡総統、パラオ副大統領と会談 多分野にまたがる交流の深化に期待―政治―】

蔡英文(さいえいぶん)総統は31日、訪台したパラオのウドゥ・センゲバウシニョール副大統領兼法相と会談し、両国が引き続き多分野にまたがる交流を深化させていくことに期待を示した。蔡総統は、昨年3月に始動したパラオとのトラベルバブルや今回のセンゲバウシニョール副大統領の訪台で実現した「刑事司法共助条約」などの締結に触れた上で、双方の国民により多くの福祉がもたらされるよう交流の持続や発展を望むと述べた。また中華民国(台湾)と国交を持つパラオが長年、国連などで台湾のために声を上げてきたことに感謝するとともに、ポストコロナに向け、協力を強化し共同で国際社会に貢献できればと話した。センゲバウシニョール氏の訪台は昨年1月の副大統領就任後初めて。蔡氏との会談は、訪問団の一部メンバーのコロナ感染でオンライン方式に切り替わったが、一行はこの日の午前に4泊5日の日程を終えて台湾を離れた。

中央社フォーカス台湾:2022年8月31日