北海道空知日台親善協会

2022年8月第2週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

20228月第2週TOPICS

 

 

【訪日の台湾与党議員、与野党の国会議員らと安全保障やTPP巡り意見交換―政治―】

訪日している超党派議員連盟「亜東国会議員友好協会」の郭国文(かくこくぶん)会長ら与党・民進党の国会議員は5日、日本の与野党の国会議員らと安全保障問題や環太平洋経済連携協定(TPP)などを巡って意見交換した。郭氏は、中国が台湾周辺で行っている大規模な軍事演習に触れ、「台湾有事は日本有事」との見方を強めただけでなく、台日安全保障の重要性を際立たせたとの考えを示した。また台日は経済を通じて双方の関係を強固なものにできるとし、台湾が加入を目指すTPPは最も重要なアプローチだと指摘。だが、台日間では非公式協議が行われておらず、中国への配慮から率先して交渉を始めようする国もないとした上で、日本の役割に期待を寄せた。無所属の緒方林太郎衆院議員は、日台に離島の防衛を想定したシミュレーションや準備を優先してほしいと強調。自民党の鈴木馨祐衆院議員はTPPについて、現在焦点とされている英国関連の協議が終わり次第、台湾の協議ができればとの考えを示しながらも、台湾が引き続き東南アジア諸国の支持を取り付けることに期待を示した。

中央社フォーカス台湾:2022年8月6日

 

 

【台湾、搭乗前PCR証明を廃止 15日から―政治―】

台湾は15日午前0時から、新型コロナウイルスの水際対策として一部入国者に求めていたPCR検査の陰性証明書の提示を撤廃する。中央感染症指揮センターが10日発表した。台湾では水際対策として、搭乗前2日以内に実施したPCR検査の陰性証明の提示を入国者に義務付けていたが、先月14日、国民や居留証(ARC)を所持する外国人、乗り継ぎ客が免除になった。今月15日からは全ての入国者において提示の必要がなくなる。同センターは、他国でも同様の措置が緩和されていることに加え、到着時の空港でのPCR検査や入国後の在宅検疫(外出禁止)などの措置は継続していることを考慮したと説明した。

入国者に対し、台湾入りの前には、在宅検疫期間の待機場所の確保や指定のシステム上での登録手続きを済ませ、入国後には空港での検査や在宅検疫などの措置に協力するよう呼び掛けた。一方、海外の検査で陽性と診断された場合は、検査日から7日間は航空機への搭乗を自粛するよう求めた。

中央社フォーカス台湾:2022年8月10日

 

 

【花蓮県新城郷、北海道浦河町と友好交流協定 先住民や観光交流強化へ―政治―】

東部・花蓮県新城郷は10日、北海道浦河町とオンラインを通じて友好交流協定に調印した。新型コロナウイルスの収束後、原住民(先住民)族などをはじめとする文化や観光、農業、漁業などの面で協力・発展の促進を目指す。調印式には謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)もリモートで出席。浦河町にはアイヌ関連の団体が拠点を置き、新城郷には台湾原住民族タロコ族が多く住むことに触れ、原住民交流を基礎とした台日協力関係のさらなる拡大に期待を寄せた。新城郷の何礼台郷長は、新城の人々は多様性に富み、純粋で情熱的だと強調。積極的に世界に向けて歩むべきだとし、今回の協定締結を通じて町同士の交流や産業発展が促進され、多元的な文化の理解を深めて、学習と成長ができると語った。

中央社フォーカス台湾:2022年8月10日

 

 

【台湾・基隆市 観光振興の成果紹介 オンラインで日本の経験学ぶ―観光―】

北部・基隆市正浜漁港にある観光案内所「正浜遊客中心」で、市の観光振興に関する取り組みを紹介する展示が行われている。7日には秋田県や福井県などで地方創生に携わる人々とオンラインで結び、経験を学ぶイベントも開かれた。市は近年、正浜漁港に面する建物の外壁をレインボーカラーに塗装して美化した他、近隣の造船所跡地や和平島などのスポットと組み合わせた観光PRなどに取り組んできた。イベントに出席した林右昌(りんゆうしょう)基隆市長は、将来の基隆の都市発展と観光に重要なことは、高い価値があり、洗練され、深みがあり、多元化されていることだと強調。「観光客により長く滞在してもらい、地元に経済効果をもたらしたい」との認識を示した。会場には和平島公園や地元の関係者らも招かれ、日本側との交流を図った。市は今回のイベントを通じて正浜や和平島地区の地方創生を目指す人々に刺激を与え、観光促進につながればと期待を寄せた。

展示は8月14日まで。

中央社フォーカス台湾:2022年8月9日

 

 

【台湾・台中市と青森県ら コロナ後の温泉観光再開見据えオンライン交流-観光-】

中部・台中市政府観光旅遊局(観旅局)は8日、青森県観光国際戦略局や同県平川市などとオンラインで交流を行い、新型コロナウイルス収束後の温泉観光振興や将来の協力などについて話し合った。同市によると、青森県や同県平川市とは2016年に友好交流協定を結んでいる。市の温泉観光協会や温泉業者の他、青森県温泉協議会なども交流会に参加した。観旅局の韓育琪局長は、同市内には谷関、大坑、東勢、烏日、后里などに温泉エリアがあるとし、谷関の歴史は日本統治時代の明治期から始まり、日本とゆかりが深いと説明。青森県は温泉と豊かな自然景観があることから、台湾人の訪日温泉旅行の目的地として特に人気が高いと語った。また双方の温泉産業の発展に向けた共通認識を形成して、短・中・長期の交流協力計画を進めながら、国境開放後の相互宣伝・送客につなげたいと語った。

中央社フォーカス台湾:2022年8月10日

 

 

【台湾・基隆、伝統の「鶏籠中元祭」 目玉のフロートパレード登場―観光―】

168年の歴史を誇る北部・基隆市の伝統行事「鶏籠中元祭」で11日、一番の見どころである灯籠流しやフロート車によるパレードが盛大に行われた。多くの人が参加し場を盛り上げた。

清朝時代から続いてきた同行事。あの世から無縁仏や先祖の霊が戻って来るとされる毎年旧暦7月(今年は7月29日から8月26日)の「鬼月」に開催される。コロナ禍の影響で2020年と21年は規模が縮小されていた。

林右昌(りんゆうしょう)市長は、「台湾の貴重な無形文化遺産だ」と同イベントの重要性を強調。今年盛大にパレードを開催できたのは、防疫対策に対する国民全体の努力のたまものだと喜びを示した。

中央社フォーカス台湾:2022年8月12日