【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2022年6月第4週TOPICS
【 コロナ後に最も行きたい地域は「日本」 –社会– 】
台湾の旅行大手ライオントラベル(雄獅旅遊)が実施した旅行意向調査で、新型コロナウイルス収束後に最も行きたい地域の1位に「日本」が選ばれた。旅行先では大阪(関西)が1位だった。同社は20日、調査結果を発表した。調査は同社公式サイトで先月14日から今月10日にかけて行われ、3000人以上が回答した。行きたい地域の2位以下は順に韓国、欧州、アジア・アフリカ、東南アジア。最も行きたい旅行先は大阪に次いで順にソウル、ドイツ・スイス、沖縄、トルコとなった。同社は日本の地方都市へのチャーター便運航を複数の航空会社に問い合わせていく方針を示し、台湾で海外への団体旅行の送客が解禁され次第、関連の旅行商品の販売を開始するとした。今後の団体旅行では屋外や自然の名所を主な訪問先とし、群馬と長野の県境にある碓氷第三橋梁(めがね橋)や和歌山県の高野山など、これまで訪れていなかった観光地をツアーに組み込んでいく。また調査結果では、10日間以上の長期旅行のプランやオーダーメードのツアーへのニーズが増加していることも分かった。
中央社フォーカス台湾:2022年6月21日
【 蔡総統、日本の業者「民主主義の魚応援」に感動 –文化– 】
台湾最大規模の国際食品見本市「台北国際食品展」(FOOD TAIPEI)が22日、台北市内で始まった。蔡英文総統はあいさつで、食品の輸出が政治的要素の介入を受けることがあるとしつつ、台湾を応援してくれる仲間もいるとし、日本の業者が中国から禁輸を受けた台湾産のハタを「民主主義の魚」として支援したい考えを示したことに「われわれは非常に感動した」と語った。同展には、日本や米国、リトアニア、パラグアイなど23カ国から1097の業者が集結。開会式には、この日台湾に到着したリトアニア農業省の副大臣も出席した。蔡総統はあいさつで、同展に並ぶ食品は台湾と民主主義の価値観を共有する23カ国の優れた食品ばかりだとし、これらの「民主良品」を支持しようと国民に呼び掛けた。そうすることで台湾と民主主義のパートナーの助け合う力はより強大なものになり、より良い成果を共に生み出すことにつながるとの考えを示した。
中央社フォーカス台湾:2022年6月22日
【 海外初の「高畑勲展」 台湾・台北で開幕 千点を超える貴重な資料展示 –文化– 】
アニメ界の巨匠、故高畑勲さんが残した作品と軌跡をたどる「高畑勲展」が18日、北部・台北市の台北流行音楽センターで開幕した。海外では初の開催。17日に行われた記者会見にはスタジオジブリの星野康二会長兼社長がオンライン形式でメッセージを寄せ、「展示を通じてより多くの人に高畑監督を知ってもらいたい」と語った。スタジオジブリの担当者は報道陣の取材に対し、高畑さんがアニメーション監督を務め始めたころに、作画を手掛けた宮崎駿さんの手書きのイラストが見られるのは貴重だと見所を説明した。会場には、高畑さんが監督や脚本を手掛けた作品の絵コンテ、制作ノートなど千点以上の資料を展示。いずれの作品からも複雑な作業工程を観察できる。「火垂るの墓」のコーナーでは、制作チームが参考資料として使った実在の場所の写真もあり、どのシーンで使われたか、思いをめぐらせることも可能だ。9月25日まで。
中央社フォーカス台湾:2022年6月18日
【 台湾、北極に初の研究拠点 看板に中華民国国旗 –社会– 】
北極に台湾初の研究拠点が25日、正式に開設された。国立中央大、国家海洋研究院、ポーランドのニコラウス・コペルニクス大が共同で設置したもので、看板には中華民国(台湾)国旗がデザインされた。看板除幕式は国立中央大とオンラインでつないで行われた。同大地球科学学院(学部)の許樹坤院長(学部長)は、台湾は北極から遠く離れているが、北極研究に参加しないわけにはいかないとし、台湾にとって北極研究の第一歩になったと喜びを示した。国家海洋研究院の邱永芳院長は、北極の研究拠点は気候変動に関する重要な情報を台湾の学者に与えてくれるとし、国際協力によって築かれた調査の基礎は国内の極地研究の発展にもつながると語った。国立中央大は昨年、北極に専門のチームを派遣し調査を実施。国家海洋研究院やニコラウス・コペルニクス大と協力して研究を進めていた。3者はこの日、海洋や地球科学分野の研究での協力強化に向けた覚書を締結した。
中央社フォーカス台湾:2022年6月26日
【 台湾・台北で「鬼滅の刃」全集中展 海外では初開催 –文化– 】
人気アニメの特別展「鬼滅の刃 全集中展」が25日、北部・台北市の台湾科学教育館で始まった。海外では初めての開催。超高層ビルの台北101と背比べをする炭治郎や天灯と呼ばれる気球型ランタンを打ち上げる禰󠄀豆子のパネルなどが展示され、写真撮影ができる。同展は2020年から日本各地で開催され、入場者数は延べ数十万人に上る。「竈門炭治郎 立志編」を中心にアニメの絵コンテやキャラクターデザインを手掛けた松島晃氏によるアイキャッチ、実寸大の日輪刀などを展示・上映する他、鬼殺隊の訓練を疑似体験できる。
中央社フォーカス台湾:2022年6月25日