北海道空知日台親善協会

2022年5月第3週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

2022年5月第3週TOPICS

 

 

【 ブリンケン米国務長官、台湾のWHO総会招請を支持「世界に利益もたらす」 –政治– 】

世界保健機関(WHO)総会の開幕が22日に迫る中、ブリンケン米国務長官は18日、世界保健機関(WHO)が台湾をオブザーバーとして総会に招請することを「強く支持する」との声明を出した。「ウイルスに国境はない」と訴え、「世界に利益をもたらす台湾の参加を排除する合理的な理由はない」と強調した。台湾は2009年から8年連続でオブザーバーとして参加していたが、2017年以降は中国の圧力を背景に出席できておらず、今年も招請状が届いていない。一方、欧州をはじめ、世界各国の政府要人や国会議員らからは台湾の招請を支持する声が相次いで上がっている。WHOによると、台湾のオブザーバー招請を議題に加える提案が16日までに13カ国から寄せられた。ブリンケン氏は声明で、世界が前例のない衛生の脅威に直面する中、緊密な国際協調が必要になっていると指摘。台湾は有能で責任感のある世界の健康コミュニティーの一員だとし、台湾とその特異的な能力、手法は、WHO総会の討議において大きな価値をもたらすと訴えた。米国では13日、バイデン大統領が台湾のWHO総会へのオブザーバー参加復帰に向けた支援策の策定を国務長官に求める法案に署名し、同法が成立した。

中央社フォーカス台湾:2022年5月19日

 

 

【 台湾の「幸福度」 昨年より順位二つ落とすも東アジアトップ –社会– 】

国連の関連機関が3月18日に発表した世界各国の「幸福度」に関するランキングで、台湾は10ポイント満点中、6.51ポイントとされ、対象146カ国・地域で26位になったことが分かった。6.58ポイントだった昨年より順位を二つ下げたが、東アジアでは最高位。ランキングは2012年から公表。米調査会社ギャラップが行った世論調査を基に、過去3年間の平均値を示している。1位はフィンランド(7.82ポイント)。以下デンマーク(7.64ポイント)、アイスランド(7.56ポイント)と続いた。東アジアの主要国・地域では、27位シンガポール(6.48ポイント)、54位日本(6.04ポイント)、59位韓国(5.94ポイント)、72位中国(5.59ポイント)、81位香港(5.43ポイント)など。行政院(内閣)主計総処は18日、報道資料を発表し、台湾の得点と順位が下がったことについて、新型コロナウイルスの影響だとの見方を示した。得点が公表。

中央社フォーカス台湾:2022年5月19日

 

 

【 報道の自由度、台湾は世界38位 昨年より五つ上昇 –政治– 】

国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は3日、2022年の世界の報道自由度ランキングを発表し、対象180カ国・地域のうち、台湾は昨年より五つ順位を上げ、38位となったことが分かった。外交部(外務省)は17日、「台湾の民主主義の発展と良好な報道環境が国際的な評価を得たことの表れだ」との認識を示した。同部は「中国が近年、同国内に駐在する海外メディアに対して弾圧を強めている」と指摘。また「香港国家安全維持法の施行後、中国の司法勢力が香港に侵入し、香港の言論の自由と司法権の独立を大幅に制限した」とし、これらを背景に一部の海外メディアが台湾に拠点を移したとの見方を示した。同部によると、15日現在で20カ国75機関が137人の記者を台湾に派遣。2020年以降、29機関の63人が新たに着任し、約3割増となったという。特にオセアニアや西アジア、中南米、南太平洋などのメディアが初めて駐在記者を赴任させた他、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などに加え、インターネットなどの新興メディアも増えたとしている。また台湾駐在の海外メディアが、両岸(台湾と中国)情勢や地域の安全保障、新型コロナウイルス対策、産業発展、芸術文化などの豊富な内容を取り上げている他、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド太平洋諸国にも活動を広げていると説明。台湾は情報流通が自由で、開放的かつ透明性があり、法の支配が成熟し、多様な意見を尊重する良好な条件が整っていることを示していると強調した。同部は、さらに多くの海外メディアが台湾の自由で多様性に富んだ便利な取材環境を活用し、民主主義や人権の価値を分かち合うことを歓迎するとアピールした。

中央社フォーカス台湾:2022年5月18日

 

 

【 日本の国際発明展 台湾は金21個獲得 総合1位 –文化 】

世界中の発明品が一堂に会する国際コンテスト「第36回世界天才会議」が12〜13日に東京で開かれた。中華創新発明学会によると、米国やカナダ、韓国、中国などから170作品余りが集まる中、66作品を出品した台湾は、金21、銀25、銅3のメダルを獲得し、総合1位に輝いたという。今回台湾から最年少で金メダルを手にしたのは、中部・台中市の小学生、葉倖綺さん。最近歩けるようになった弟が、転んだり、家具の角にぶつかったりしてけがをしないよう、過去に同コンテストで受賞歴があるという祖父の手ほどきを受け、ポリウレタンやエチレンと酢酸ビニルからなる合成樹脂などの柔らかい素材を使った帽子を発明した。また台湾大学化学工学科のチームは化学気相成長と呼ばれる成膜方法を活用した骨組織の修復装置を開発し金メダルを受賞。同大の陳賢燁教授は、多くの高齢者が関節の老化の問題に直面する中、骨の老化治療に新しい選択肢を提供できると語った。

中央社フォーカス台湾:2022年5月17日

 

 

【 福島など5県産食品、放射性物質の基準値超過「検出なし」 –政治– 】

衛生福利部(保健省)の薛瑞元政務次長は16日、福島など5県産食品の輸入に関する公聴会で、今月13日まで輸入された食品から基準値を超える放射線物質が検出されたケースはなかったと説明した。薛氏はこの日、立法院(国会)社会福祉および衛生環境委員会が開いた公聴会に出席。薛氏は2月21日から今月13日にかけて輸入された福島など5県産食品は計180ロットで、全ロット検査を実施したと言及した。うち22件の不合格があったが、放射性物質の検出による不合格はなく、残留農薬の検出や中国語での栄養成分表示の規定違反による不合格だったと述べた。台湾は2011年の東京電力福島第1原発事故を受けて続けていた福島など5県産食品を対象とした禁輸措置を2月21日に解除。一部の食品を除き、11年ぶりに輸入を再開した。公聴会では一部の出席者がこれに異議を唱えた。

中央社フォーカス台湾:2022年5月17日