【台北駐日經濟文化代表處札幌分處】
2022年2月第1週TOPICS
【 石原慎太郎氏死去 日台関係深化に尽力 外交部が哀悼の意 –日台– 】
作家で元東京都知事の石原慎太郎氏が死去したのを受け、外交部は1日、「心からの哀悼の意」を表明した。外交部は中央社の取材に対し、石原氏は台湾の重要な友人であり、長年にわたり固く台湾を支持し、生前は台日の友好関係深化に尽力したとコメント。外交部として、敬意と深い感謝を表明するとした。
中央社フォーカス台湾:2022年2月2日
【 リトアニア産ラム酒、1時間で完売 –政治– 】
台湾煙酒が買い取ったリトアニア産ラム酒の第1陣出荷分が春節(旧正月)の1日、同社の12カ所の観光工場で販売開始され、1時間足らずで売り切れた。同社の丁彦哲董事長(会長)は中央社の取材に対し、早朝から行列ができていたと明かした。販売されたリトアニアメーカーのラム酒は、当初は中国に輸出されるはずだったが、昨年12月、中国の通関で受け入れを拒否された。台湾の代表機関「駐リトアニア台湾代表処」がリトアニアの首都ビリニュスに設置されるなど、リトアニア政府が台湾に接近していることが背景にあるとみられている。台湾煙酒は先月3日、行き場を失ったラム酒約2万400本全てを買い取ると発表。リトアニアと中華民国(台湾)の国旗をあしらった化粧箱や紙袋などを新たに作成して台湾で販売することを決めた。丁氏によれば、第1陣の出荷本数は当初6000本を予定していたが、包装材業者の支援などもあり、9000本にまで増やした。この日、観光工場では1人1本限定で販売したという。団体による大量購入分は春節後の引き渡しとし、残る1万本近くも春節後に各販売店に配送される予定。先月28日に台湾ファミリーマート(全家便利商店)で予約購入受け付けを開始した1800本分は約15分で完売した。
中央社フォーカス台湾:2022年2月1日
【 高雄開催の台湾ランタンフェス開幕 –観光– 】
春節(旧正月)時期の風物詩、台湾ランタンフェステイバル(台湾灯会)が1日、南部・高雄市で開幕した。2つの主会場で光のショーが初上演され、観客を魅了した。同フェスは交通部(交通省)観光局が旧暦1月15日の元宵節に合わせて1990年から毎年開いている恒例行事。2001年以降は毎回都市を移して開催しており、高雄で開かれるのは2002年以来20年ぶり、3回目。今回は複合型文化施設「海洋文化・流行音楽センター」(高雄流行音楽センター)が位置する愛河湾と都市部の文化施設「衛武営国家芸術文化センター」の2カ所が主会場となった。衛武営会場では、プロジェクター25台を用いて建物の外壁に映像を投影し、全長381メートルのプロジェクションマッピング劇場を作り出した。愛河湾会場では、流行音楽センターの外壁に今年の干支(えと)にちなんでトラのイラストや「虎」「福」の文字を映し出し、人々の幸福への願いを込めた。同フェスは28日まで。期間中、両会場で計180点以上の作品が展示される。
中央社フォーカス台湾:2022年2月2日
【 台湾選手団、北京五輪開閉会式参加へ –政治– 】
中華オリンピック委員会は1月31日、台湾選手団を北京冬季五輪の開会式と閉会式に参加させると発表した。先月下旬、不参加を表明していたが、国際オリンピック委員会(IOC)の度重なる求めに応じ、新型コロナウイルスの感染防止と選手団メンバーの健康に共に配慮することを前提に計画の調整を決めたとしている。教育部(教育省)体育署は1月28日、選手団が開会式と閉会式に参加しないと発表。大会側の感染防止策などの関係でフライトに変更が生じ、一部の選手が開会式に間に合わないことや新型コロナの感染防止、閉会式当日にはすでに多くの選手が現地を離れていることを理由に挙げていた。北京大会には台湾からスピードスケート、リュージュ、アルペンスキーの3競技に計4人の選手が出場する。台湾選手団は選手やコーチなどを含め計15人。中華オリンピック委員会は報道資料で、先月29日以降、複数回にわたってIOCから連絡があり、オリンピック憲章の内容について詳細な説明を受けた上で、全ての国内オリンピック委員会が同憲章に基づき関連の式典への参加を含めた五輪参加の責任を果たすべきだと要求されたと説明。IOCは台湾側が示していた新型コロナの問題などの懸念点について理解を表明しつつも、感染防止における万全の準備体制を詳細に説明し、外部と遮断した「バブル」内で選手団の安全が確保されることを強調したという。中華オリンピック委員会は、再び選手団のメンバーと意思疎通を行い、感染防止のための準備を整えるほか、フライトの問題の解決に力を尽くすことに同意したと説明した。
中央社フォーカス台湾:2022年2月1日
【 苗栗の製茶職人、日英で開催の国際大会で最高賞に輝く –文化– 】
中部・苗栗県の製茶職人、張家斉さんが手掛けた銘茶がこのほど日本や英国などで開かれた関連の国際コンテストでそれぞれ最高金賞を受賞し、世界における台湾茶の知名度向上に貢献した。張さんは「製茶の仕事は大変だ」と言いつつ、「より多くの仲間たちと台湾茶の看板を磨きたい」と意欲を見せた。代々製茶機械の開発に携わってきた家に生まれた張さん。小さい時から各地の銘茶に慣れ親しんでいるものの、家業を受け継ぐよりパイロットになりたい一心だった。夢の実現に莫大な資金が必要なこともあり、お茶に人生を捧げる高齢の父親を助けようと、数年前に茶業界に身を投じることを決意。苗栗県産の東方美人茶や紅茶を中心にそのブランド化に取り組んできた。2019年、「食のオスカー」と呼ばれるイギリス発祥の食品国際コンテスト「グレート・テイスト・アワード」に初挑戦したところ、紅茶部門で最高3つ星を受賞。翌2020年は東方美人茶で2つ星を、昨年は同じく東方美人茶の「花神 Flora」と「月神 Luna」で3つ星をそれぞれ獲得した。静岡県の公益財団法人、世界緑茶協会主催の「世界緑茶コンテスト2021」においては「職人果香紅茶」で最高金賞を受賞するなど、日ごろの努力が開花した。
中央社フォーカス台湾:2022年2月3日