【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2021年10月第1週TOPICS
【 謝駐日代表、台湾のTPP加入支持呼び掛け 自民議連の会合 ‐台日- 】
台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)は5日、自民党の議員連盟「『絆』を紡ぐ会」の会合に出席し、台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入支持を呼び掛けた。謝氏は、現在の台日関係について、安全保障面で運命共同体の隣国同士だと指摘。経済面でも民主主義や自由といった普遍的価値を共有する信頼できるパートナーだとの認識を示した。また台湾がTPPに加入できた場合、台日に相互利益をもたらすと強調。中国がメンバーになったら必ず台湾の加入を否決するとし、台湾は中国よりも先に加入しなければならないと訴えた。高市早苗政調会長は、日本と価値観を同じくする仲間だとして、台湾のTPP加入を応援する立場を表明した。山谷えり子元拉致問題担当相は、来年はTPP議長国がシンガポールになるとして、日本が議長国の間に台湾加入の土台を作りたいとの考えを示した。また中国の軍用機が連日、台湾の防空識別圏に進入していることに触れ、台湾を守ることは日本を守ることだと述べたほか、米国の台湾関係法のような法律を検討する必要があると語った。
中央社フォーカス台湾:2021年10月6日
【 蔡総統、外国要人と相次ぎ面会 仏元国防相に勲章、豪元首相は台湾TPP加入支持 ‐政治- 】
蔡英文総統は7日、台湾を訪問中のアラン・リシャール元仏国防相が率いる議員団や、オーストラリアのアボット元首相と相次いで台北市の総統府で面会した。リシャール氏には友好関係の深化に貢献したとして「特種大綬卿雲勲章」を授与。アボット氏は台湾の環太平洋経済連携協定(TPP)加入に支持する姿勢を示した。仏台友好議員連盟の会長を2015年から務めるリシャール氏。台湾との関係促進に尽力しており、訪台は3度目。当初は今夏に訪台する予定だったが、中国側から圧力をかけられていたことが今年3月に明かされた。蔡氏は、非常に意義のある訪問で台湾への支持を示してくれたと感謝。リシャール氏に対しては、台湾に関心を寄せ続け、圧力に屈さず、厳格な新型コロナウイルス対策にも協力してくれたと言及し、非常に感動したと語った。また、フランスが国際的な場で台湾海峡の平和と安定の重要性への関心や台湾の国際参加への支持を示したことにも感謝し、インド太平洋地域の平和と安定の確保のため、フランスと共に貢献していきたいとの立場を表明した。アボット氏との会談では、日米豪印4カ国(クアッド)が台湾の安全について協議していることに触れ、台湾も「地域と平和の安定を引き続き守るため、貢献していきたい」と言明。自由の価値観を共有する全ての民主主義のパートナーと協力を深めていく姿勢を示した。また、アボット氏が台湾のTPP加入に支持を表明したことに感謝した。アボット氏は、オーストラリアなどの国々が台湾のためにできることは関係を深化させていくことだと指摘。また、台湾がTPPに加入すれば、民主主義の価値をより示せると語り、加盟国に台湾の参加を支持するよう呼び掛けた。
中央社フォーカス台湾:2021年10月7日
【 蔡総統「脅威を受ければ全力で防衛」 ‐政治- 】
蔡英文総統は5日に発刊の米外交誌「フォーリン・アフェアーズ」に寄稿し、台湾は軍事的な対立は求めず、周辺国との共存を希望するとの考えを示した。一方で「民主主義と生活様式が脅威を受けた場合は、全力で防衛する」と毅然とした態度をみせた。中国軍は2020年以降、台湾海峡における活動を活発化させている。国防部(国防省)によると、今月1日から4日までに台湾の防空識別圏に進入した中国の軍用機は延べ149機に上り、緊張が高まっている。蔡氏は、台湾の両岸(台湾と中国)関係における立場は「圧力に屈せず、国際社会からの支持が積み重なってもむやみに突き進まない」ことで一貫していると強調。地域の安全を守ることは台湾の全体の政策の重要な部分だとし、2016年以降、対等かつ政治的な前提を置かないことを原則として、開かれた態度で北京当局と対話する姿勢を維持していることを例に挙げた。また、誤解や誤った判断の可能性を減らし、より正しい両岸政策を決定するため、必要なリソースを投入して北京当局への理解を深める方針を示した。一方で周辺国との関係については、平和的で安定的かつ予測可能で相互利益をもたらすことを原則として共存していくことを望むとした。
中央社フォーカス台湾:2021年10月5日
【 台湾、8日連続で国内感染ゼロ ‐社会- 】
中央感染症指揮センターは7日、新型コロナウイルスの新たな国内感染者、死者とも確認されなかったと発表した。新規感染者がゼロとなるのは8日連続。台湾内で確認された感染者の累計は1万6271人となった。死者は計844人。中央社フォーカス台湾:2021年10月7日
【 台湾、店内飲食で間隔確保不要に ‐政治- 】
中央感染症指揮センターは4日、新型コロナウイルスの感染状況における警戒レベルについて、現行の「第2級」を18日まで延長すると発表した。警戒レベルは維持するものの、5日からは制限措置を一部緩和する。飲食業の店内飲食については仕切りの設置や1.5メートルの間隔の確保が不要となる。飲食業に関しては、宴会で席を離れて杯を交わす行為が認められるようになる。また、大皿料理の提供やセルフサービス方式のレストランにおいて、取り分け方法に関する制限が撤廃される。これまで休業措置の対象となっていたゲームセンターやインターネットカフェ、個室ビデオ(MTV)、カラオケ(セルフ式、電話ボックス型)、ボードゲーム施設、雀荘は営業再開が可能になる。「第2級」は4段階で下から2番目の警戒レベル。外出時のマスク着用(例外を除く)や連絡先登録(実聯)制の実施、社会的距離の確保、集会での人数制限(上限は屋内80人、屋外300人)、営業の場や公共の場での人数制限などの措置に従うことが求められる。マスク着用規定で5日から例外になるのは、山や海辺での活動や農林水産業者が開けた場所で作業する場合。これらの状況下で社会的距離が確保できる場合に限ってマスクの着用が不要になる。
中央社フォーカス台湾:2021年10月4日
【 あべのハルカスが「台湾ワールド」に グルメやランタン、オンライン占いも ‐観光– 】
あべのハルカス(大阪市)で6日、台湾旅行気分を味わえるイベント「ようこそ台湾ワールドへ」が始まった。さまざまな台湾グルメが販売されるほか、台湾から取り寄せたランタンの展示や台湾の占い師によるオンライン占いなどが催され、30日まで続く。台湾の超高層ビル「台北101」と友好協定を結ぶあべのハルカス。今回のイベントは、台湾観光協会大阪事務所との共同企画で、台北101とも連携したという。館内の各施設で豆花や台湾茶、台湾カステラなどを提供。直径1メートルを超える巨大ランタンのほか、150年以上続く老舗の職人が手掛けたオリジナルランタンも展示される。オンライン占いでは、行天宮(台北市)の占い横丁の占い師、徐実琴さんが会場の人々の運勢を占うという。台北駐大阪経済文化弁事処(領事館に相当)の李世丙(りせいへい)処長は、新型コロナウイルスで相互訪問ができないことに触れた上で、台湾が好きな日本人や大阪に住む台湾人に訪れてもらい、台湾グルメを食べたい欲を満たしてほしいと語った。
中央社フォーカス台湾:2021年10月7日