北海道空知日台親善協会

2021年8月第2週TOPICS(台北駐日經濟文化代表處札幌分處)

【台北駐日經濟文化代表處札幌分處】

20218月第2週TOPICS

 

【 台湾・屏東県、札幌市に飛沫感染予防器具を寄贈 -政治- 】

南部・屏東県政府が札幌市に対して寄贈した約100万円分の飛沫感染予防器具が7月30日、同市に到着した。同県は昨年6月にも同市に対して手袋や防護服、ゴーグルなどを寄贈しており、今回で2度目の支援となる。台北駐日経済文化代表処札幌分処によると、今回寄贈されたのは「台湾ボックス」と呼ばれるエアロゾルボックス200個。札幌市の町田隆敏副市長は30日、同市内の倉庫で、潘孟安(はんもうあん)屏東県長に宛てた秋元克広市長名義の感謝状を同処の粘信士処長に手渡した。感謝状には、札幌市民の健康と社会機能の維持に大きく役立つとして感謝の意がつづられた。粘処長は、台南市と京都市が今年6月に交流推進協定を結んだことに触れ、屏東県と札幌市の関係強化に期待を示した。これに対して町田氏は、感染状況が落ち着き次第、屏東県を訪問し、自ら潘県長に感謝を伝えたいとする考えを語った。「台湾ボックス」は東部・花蓮県の病院に勤務する医師が考案したもので、医療スタッフを検査や治療中の飛沫感染から守るのに役立ち、屏東県では量産化に向けた支援を行っている。

中央フォーカス台湾:2021年8月3日

 

【 警戒レベル第2級、10日以降も措置継続の見通し -政治- 】

期限を9日までとしている新型コロナウイルスの感染状況における「第2級」の警戒レベルについて、中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は、10日以降も現在の感染拡大防止措置を維持する考えを明らかにした。2日の記者会見で述べた。措置を厳格化する必要はないものの、制限を緩める可能性は低いとしている。警戒レベルが第2級に引き下げられた先月27日から今月2日までの7日間の新規国内感染者は1日当たり平均約15人。陳指揮官は、感染状況が大きく変化していないほか、多くの感染例で感染源が特定できていると説明した一方で、第2級引き下げの真の影響は、来週になってみないと正確に判断できないと強調した。

中央フォーカス台湾:2021年8月3日

 

【 新型コロナワクチンの国際接種証明書、旅行外来で申請可能  -防疫- 】

中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は5日、海外渡航などで新型コロナウイルスワクチンの接種証明書が必要な場合は、各病院の旅行外来で国際予防接種証明書の発行を申請できると説明した。台湾でワクチンを接種した際に交付されるイエローカードも、海外渡航時に接種証明として使えるという。陳氏によれば、台湾で通常交付しているイエローカードには中国語と英語が併記されているため、海外渡航時に接種証明となりうると説明。だが、さらに明確な接種証明書を求める国に渡航する場合は、旅行外来で国際予防接種証明書を申請できるとした。国際予防接種証明書の申請には、国内でのワクチン接種時に発行されたイエローカードと身分証明書が必要。これまでに国際予防接種証明書を発行したことがない場合は200台湾元(約790円)、すでに所持している場合は150元(約590円)が手数料としてかかる。

中央フォーカス台湾:2021年8月5日

 

【 台湾観光局、日本のワクチン支援に「謝謝」=協力店舗で優待サービス -観光- 】

台湾観光局(台湾観光協会)は日本からの新型コロナウイルスワクチンの提供に感謝を示し、この困難を共に乗り越えるために励まし合おうと、日本各地の台湾関連店舗で割引クーポンやプレゼントを配布するキャンペーンを6日から開始する。新型コロナウイルスの影響で台日間の観光往来が停止される中、コロナ収束後の台日観光の促進につなげたい考え。同局が4日、発表した。「台日友好謝謝キャンペーン」と名付けられたこのキャンペーンには春水堂や京鼎楼、阿原/YUANなど東北から九州まで各地の店舗とオンラインショップ合わせて100店以上が協力している。対象店舗は同局の特設サイト(https://go-taiwan.net/39cpn/)で確認できる。9月5 日まで。

中央フォーカス台湾:2021年8月5日

 

【 日本時代の警察官舎、修復終わる 文化施設として活用へ-観光- 】

北部・新竹市にある日本統治時代に建設された警察官舎で1年余りに及んだ修復工事が終わり、同市の林智堅(りんちけん)市長が4日、同所を視察した。林市長は、外部に運営を委託する形で同所を文化施設とし、新竹の歴史や文化を伝える場として活用する考えを示した。同市政府によると、この建物は新竹州警察局高等官舎として1917~21年ごろに建てられ、同市内に現存する高官宿舎としては最大の面積を誇る。戦後も警察局長の宿舎として利用され、2016年に市定古跡に登録された。内部には居住空間として利用された畳敷きの和室のほか、客間の役割を持つフローリングの洋間があり、玄関には当時の警察局長のために備え付けられた銃器を納めるガンロッカーも残る。一部に玉砂利が敷き詰められた庭には樹齢100年を超えるとみられるアカギが植えられ、優雅な雰囲気が醸し出されている。同市は古跡や歴史建築の登録を推進しており、現時点での登録数は65カ所に上る。市文化局は、今後も修復と再利用を進める方針。市民に歴史や文化、建物の特徴に対する理解を深めてもらいたいとしている。

中央フォーカス台湾:2021年8月5日