【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2021年6月第3週TOPICS
【 日本提供のワクチン接種始まる 高齢者に恩恵 蔡総統が感謝ツイート -台日- 】
日本から無償提供された新型コロナウイルスワクチンについて、台湾中央感染症指揮センターは15日、接種率を引き上げるため、17日から2回目の分配を行うと発表した。75歳以上の高齢者の接種率は、これによって少なくとも53%に達する見通し。日本から届けられたのは英アストラゼネカ(AZ)製ワクチン計124万回分で、4日に台湾桃園国際空港に到着した。中央感染症指揮センターはこれに伴って接種の優先対象を拡大。従来の医療従事者らに加え、75 歳以上の高齢者や介護施設の入居者・職員、透析患者なども対象となった。全体の約半数を占める68万8000 回分は12日から各県市に相次いで配送され、一部地域では同日から、全国レベルでは15日から接種が始まった。2回目として分配が予定されているのは計39万4800回分。75歳以上の人口に基づいて各県市に割り当てられ、感染リスクの高い自治体や交通の便が悪い離島などには一定数が上乗せされる。蔡英文(さいえいぶん)総統は15日午後、ツイッターに「日本が提供してくれたAZ社のワクチンの接種が開始されました」と投稿し、「ありがとう、日本!」と改めて日本への謝意を示した。
中央フォーカス台湾:2021年6月15日
【 日本の防衛白書に「台湾情勢重要」 台湾海峡の重視「日米一致」 -政治- 】
日本の防衛省がまとめた2021年版「防衛白書」の素案に初めて「台湾情勢の安定」の重要性に関する記述が盛り込まれた。今年4月、日米首脳会談後に発表された共同声明でも「台湾海峡の平和と安定の重要性」が明記されたことなどから、専門家は、台湾海峡の防衛において米国と日本が足並みをそろえていると指摘。日本の戦略がより明確化しているとの見方も示された。防衛白書素案は、中国が台湾周辺での軍事活動を活発化させていることに触れた上で、「台湾情勢の安定は、わが国の安全保障や国際社会の安定にとって重要」だとした。中山大学中国・アジア太平洋地域研究所の郭育仁教授は、日米首脳の共同声明で台湾海峡が明記されたことは、日本と米国が共同で防衛する範囲が台湾海峡まで広がったと言えると説明。防衛白書の素案に台湾情勢が盛り込まれたのはこのためだとの考えを示した。
中央フォーカス台湾:2021年6月17日
【 日立の陰圧ブース「台湾、先にどうぞ」日本の病院が発注分譲る -台日- 】
林佳龍(りんかりゅう)前台湾交通部長(交通相)は7日夜、フェイスブックを更新し、新型コロナウイルスの治療に使われる組み立て式の陰圧ブースが日本から届く見通しだと明らかにした。日本の病院が発注していたが、台湾が必要としていることを知り先に譲ってくれたとして、深い謝意を示した。林氏は新型コロナの感染拡大を受け、今月初め資金を募り、日立製作所グループの企業が手掛ける陰圧ブースを20セット購入。届き次第、病院に導入されるという。林氏は、フェイスブックの投稿に日本語のメッセージも添え、「まさかの時の友は真の友といいますが、私たち台湾人は皆さんの温かい支援に感謝してもしきれない思いです」と記した。
中央フォーカス台湾:2021年6月8日
【 全国対象の新型コロナ警戒レベル3の発令期間、6月28日まで延長 -防疫- 】
台湾中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は7日、新型コロナウイルスが依然猛威を振るっていることから、全国を対象とした新型コロナウイルス警戒レベル3の発令期間を6月28日まで延長することを発表した。当初は6月14日までとなっていた。中央感染症指揮センターは同時に、全国民及び政府が一丸となって引き続き努力し、コミュニティの防衛ラインを死守しようと呼びかけた。
TaiwanToday:2021年6月8日
【 台湾の競争力、世界8位に上昇 「経済状況」の項目で大きく躍進 -社会- 】
スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が17日公表した2021年版の世界競争力年鑑で、台湾は前年より3つ順位を上げ、8位となった。4つの指標のうち、特に「経済状況」の項目で大きく躍進した。台湾が10位以内に入るのは2012年(7位)以来9年ぶり。ランキングは世界64の国・地域を対象に、「経済状況」「政府の効率性」「事業の効率性」「インフラ」の4項目を評価し、これらを合計して順位を付けた。1989年から毎年公表されている。台湾の項目別順位は「経済状況」が6位と最も高く、前年の17位から大きく順位を上げた。「事業の効率性」は7位、「政府の効率性」は8位、「インフラ」は14位。いずれも前年を上回った。台湾は2018年には世界17位にまで転落したが、以降は年々順位を上げている。
中央フォーカス台湾:2021年6月17日