北海道空知日台親善協会

陳時中 台湾衛生福利部長から世界保健総会(WHA)参加再開案

ポストコロナ時代の世界公衆衛生ネットワークに台湾の参加を

中華民国(台湾)

陳時中 衛生福利部長

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックは世界中で多くの犠牲者をだし、世界の政治、経済など各方面においてきわめて大きな衝撃を与え、国連が持続可能な開発目標(SDGs)で取り組んでいる努力にも深刻な影響を及ぼしている。その中、台湾はこの感染症の脅威に対応するため、慎重な態度、迅速な対応、先手先手の配備、公開・透明性といった4つの原則を堅持し、専門化した指揮系統による運用などの対策により、11月13日時点での感染者は合計597人、死亡者は7名で、多くの国民が通常に生活できている。

 

この度のCOVID-19のパンデミックから、我々は伝染病に国境はないことを改めて実感した。各国は力を合わせ、共にこの新興感染症の脅威に対抗していくべきである。そのため、台湾は二国間のオンライン会議を通して、各国の公衆衛生、防疫関連の政府関係者あるいは専門家らとCOVID-19の防疫への取組みを分かち合い、「台湾モデル」を紹介した。医療設備や防疫物資を緊急に必要としている他の国々にも提供しているほか、我が国の国民がワクチンを十分に取得できるよう確保するため、COVAXファシリティ(世界各国で共同購入し分配する国際的枠組み)にも参加している。また、国内のワクチン製造会社を積極的にサポートし、できるだけ早くワクチンが市場に流通して、パンデミックの早期収束にプラスとなるようにしている。

 

この度の感染症の試練を通して、台湾が世界の公衆衛生ネットワークの外に置かれていてはならず、WHOも台湾を排除できないことを実証した。我々はWHOおよび関連する各方面が、台湾をWHOに加えることを固く支持し、それにより台湾がWHOの各関連会議、メカニズム、活動へ全面的に参加して、世界各国と手を携え、WHO憲章の「健康は基本的人権」および国連のSDGs が掲げる「誰一人取り残さない」のビジョンを共に実現していくことを呼びかける。

 

※本文は台湾衛生福利部長陳時中氏の台湾の世界保健総会(WHA)参加再開案(日本語訳)の概要です。